テキサス州ヒューストン出身、昨年のXXLフレッシュマンにも選出されるなど、今最も勢いのあるラッパーの一人であるMegan Thee Stallion（ミーガン・ジー・スタリオン）。

昨年リリースしたミックステープ『Fever』、ニッキ・ミナージュを迎えたシングル” Hot Girl Summer “の大ヒットが記憶に新しい彼女だが、すでにスタジオ・デビュー・アルバムの制作に取り掛かっているそうだ。

昨年11月にアルバムのタイトルを発表した彼女だが、そのコンセプト、参加ゲストなどをLAのラジオ番組「REAL 92.3」にて語ってくれたので紹介していこうと思う。

昨年11月に発表したデビュー・アルバムのタイトル『Suga』は、一人の女性の名前であり、ミーガンのオルター・エゴ（別人格）を表したものだ。
この” Suga “というペルソナを彼女はどのように描いているのだろうか。

“ 『Tina Snow』では自信に満ち溢れたピンプのペルソナを、『Fever』では” Hot Girl Meg “を描いてた。
『Suga』は「自分が問題だらけ（mess）だ」と認めることを恐れない人を描いてるの。”

彼女は作品ごとに決まったペルソナを設定し、そのテーマに沿った作品作りを行なっているが、来たるデビュー・アルバムでは、問題を抱えながらも、ありのままに自信を持ち続ける女性を描いているようだ。

先日彼女が公開した先行シングル” B.I.T.C.H “のリリックにも、そのマインドは表現されている。

“ 私は完璧じゃない。だから上手くいかないことは修正しようと努力してる。
でももう2020年よ、もうtwerkで騒ぐのはやめるわ。”

“ 彼は私が傷ついていると思ってる。けど私はこのゲームに本気なの。
どんな男も私を止められないわ、インディペンデントを手にしたから。
私は全てを求めてるの。「多分」なんて言葉には賭けれないわ。
そんなのナシでしょ。だって私は誰ともツルまないんだから。”

（余談だが、先行シングル” B.I.T.C.H “は2パックの” Rather Be Ya Nigga “をサンプリングした作品で、彼は彼女が幼い頃から聴いていたお気に入りのアーティストの一人だったそう。）

また、先日インスタグラムにて、ファレル・ウィリアムスとのレコーディングの様子をポストしていた彼女だが、Beats 1 Radioのホスト、ゼイン・ロウがアップロードした動画をチェックすれば、TDE（Top Dawg Entertainment）に所属するシンガーSZA（シザ）、プロデューサーとしてJuice J（ジューシー・J）が参加することも明らかにしている。

学業とラッパーの両立でも話題になったMegan Thee Stallionがファレル・ウィリアムスとプロジェクトを進行中🎧🔥

「マザーファッキン・レジェンドと曲を作ってる。3日ぶっ通しで作業をしてて、彼は私を” メグ・ジー・マシーン “と呼んでる！」とコメント👀pic.twitter.com/eBr4xTlxPZ

— SUBLYRICS (@thesublyrics) January 16, 2020

Ok new @theestallion x @sza x @therealjuicyj coming #NewMusicDaily 🤯 pic.twitter.com/lJqym4WFBW

— Zane Lowe (@zanelowe) January 24, 2020

“ 嘘はつかないわ。友達のシザが私をスタジオに呼んでくれたの。そこで私のアルバムに入るであろう曲も録れたのよ。彼女で曲を作れるなんて、本当に最高だった。ジューシー・Jのプロデュースよ。彼を愛してるわ。アルバムには最高の曲を用意してる。”

そのコンセプト、参加ゲスト共に、彼女のデビュー・アルバムが楽しみでならない。まずは先行シングルを聴き込もう。