leven kali hightide

Teen Vogue

「音楽こそが一番のコミュニケーション」
Leven Kali が語る2ndアルバム『HIGHTIDE』のコンセプト

May 04, 2020

オランダ生まれ、現在はLA・サンタモニカを拠点に活動するシンガーLeven Kali(レヴィン・カリ)はヒップホップ、R&B、ネオ・ソウルにおけるシンガーとして次世代を描き出している。

2017年にはPlayboi Carti のデビュー・ミックステープにゲストとして参加、Drake の『More Life』にはライティング協力として参加するなど数年前から徐々にヒップホップ・シーンでその名前が知れ渡り始めた彼。

昨年5月にはSyd をゲストを迎えたデビュー・アルバム『Low Tide』をリリース、精力的に活動を行う彼はちょうど1年ほどのスパンを経て、セカンド・アルバム『HIGHTIDE』を今月1日にリリースした。どちらもサンタ・モニカの暖かい気候と、砂浜と波の音を感じさせるサマーチューンになっていることは、その作品を一聴すればすぐに伝わってくる。しかし、彼は前作とは明確に違う点があるとTeen Vogue によるインタビューで語っている。彼が今作『HIGHTIDE』に込めた想い、そして自身の音楽、自身がアーティストとしてどんな存在であるかを語ってくれたので以下で紹介していこうと思う。

Teen Vogue: 音楽はあなたにとってどんなもの?

Leven Kali: 音楽はコミュニーケーションの最善の方法だよ。一つの言語みたいなものだと思う。音楽はのめり込めばのめり込むほど、自分自身を表現することができし、楽器のことをよく知ったり、ライティングをよく学べば学ぶほど、伝えられることは増える。メロディと、ハーモニー、コードの組み合わせでね。音楽は俺にとって全てだよ。

音楽的は影響は誰から、どんな風に受けた?

両親が流してくれたChaka KhanやStevie Wonder、Berk Bakarak が好きだよ。それにTy Dolla $ign とかもね。だから当時から今に至るまで、ソウルフルでありながら現代的なサウンドを作る方法を探ってきた。

自分の音楽を過去の作品で紹介するなら、どの曲を選ぶ?

もしLeven Kali を全く聴いたことのない人と出会ったら、きっと「Numwrong」か「Mine」そして「Do U Wrong」かな。
「Numwrong」は俺の好きなバイブスを感じる、けど「Mine」では一風変わって違うサウンドを見せる、「Do U Wrong」ではコラボレーションした自分の姿を見せてる。「Do U Wrong」のブリッジが大好きなんだ。探検をするようなブリッジに入って、またファンキーなR&Bに戻るのさ。

まだ書けていないもの、制作中の作品で、自分の全てを注げていると思えるものはある?

ああ。『HIGHTIDE』はプロジェクトの全てでそれが出来ていると思う。今まで聴いたこともない曲がプロジェクトを通じて込められている。今作のバラードは本当にディープだ。そうと思えば、ロック&ブルースのような作品もある。ヘヴィーなギターのジャムだよ。けどそこにはR&Bやソウルも変わらず入っている。今回のプロジェクトではハードに歌っているよ。

新作の中でお気に入りの曲はどの作品?

そうだな、俺の個人的なお気に入りは「Get By」だね。現行のR&Bのシーンにはない音だし、音楽全般としても新しいもの。ロック & ブルースだよ。ポップスのメインストリームにも似つかないし、リリックの内容も叙情的だけど攻撃なんだ。俺はその対比が好きなんだよ。そういった対比をアートの中で常に表現しようとしてきた。二面性を出そうとね。
だから「Get By」では、音楽としてアグレッシブに聴こえるけど、内容は繊細なものなんだ。時々そうじゃないこともあるけど。「Get By」の繊細なリリックは俺たちを助けてくれると思うんだ。

『HIGHTIDE』の制作について聞かせて。タイトルは*『Entourage』を引用してるの?(*『Entourage』は2004年〜アメリカで放映されたドラマ)

(笑)、いや『Low Tide』というデビュー・アルバムのパート2として作ってきた。俺たちチームで、今の時代、雰囲気をカプセルに閉じ込めて表現する方法を探していたんだ。中には2017年に録り始めた曲もあって、その年に俺は自分自身が何者かに気づいたんだ。サンタ・モニカ出身だから、俺らの作品は南カリフォルニアの出来事、物をテーマにしていて「潮(Tide)の満ち引き」も勿論その一つだね。だから『Low Tide』と『HIGHTIDE』の違いは、自分自身への理解したか、そうでないか。

誰もが地球の外の宇宙に魅了された経験があると思うけど、俺たちはこの地球の海の底に何があるのかすら知らない。つまり、俺は宇宙に行くよりも、まずもっと身近な潮や海のことを理解しようと思ったんだ。比喩的にね。
だから最も大きな違いは自分の成長だね。でも同じようなストーリーを共有してる。内面が成長したし、強くなった。それが音楽にも感じられるはず。

TV: 長期的な恋愛関係は音楽にどのような影響をもたらすと思う?特にR&Bは別れ話も多いと思うけど。

そこが俺の好きなところなんだよ。俺はラブソング、特にポジティブな曲を作ることに誇りを感じてる。今の時代にそういうことを歌うのは大事だと思うよ。だって元々、人が歌を歌うのはそういった愛情や大事な人の思いを伝えるためだったんだから。それが自分勝手な時代になってしまった。フレックスしたり、誰かと競うように愛を考えたり。それって究極的にみんなにとって健康的じゃないと思うんだ。俺はそういった単なるロマンティックな愛を超えた誠実な愛情を音楽に注ぐことのできるアーティストだと思ってる。目の前の人への愛、兄弟への愛、姉妹、世界の中にいる自分自身への愛のことだよ。

最後にLeven Kali とは何者かを教えて。自分をどんな言葉で言い表す?

Leven Kali は息子であり、兄弟であり、ボーイフレンドであり、友達でもある。俺は周囲の人のためにここにいて、コミュニティを本当に、本当にケアしてる。だから俺はいつもそばにいて、その人たちのことを気にかけることが好きな人間ということ。

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