BUZZLEMAGAZINE
JANUARY 17, 2020
ジャマイカのダンスホール、レゲエ・ミュージックを牽引するシンガー / アーティストのPopcaan(ポップコーン)をご存知だろうか。
ジャスティン・ビーバーが” Sorry “で、リアーナが” Work “で、ドレイクが” One Dance “や” Controlla “でダンスホールのリズムを用いたように、ジャンル名を目にすることはそれほど多くなくとも、近年の大ヒットソングにそのサウンド、リズムは多々用いられている。
ポップコーンはそんなダンスホール・ミュージックをジャマイカ国内だけでなく、世界に向け発信してきたアーティストだ。2019年にドレイク率いるOVO Soundと契約を果たしたのは、まさにその姿勢の証拠とも言えるだろう。
そんなOVOから昨年12月、最新プロジェクトである『Vanquish』をリリースしたばかりのポップコーンがApple Music / Beats 1によるインタビューに登場。最新ミックステープ、ネクスト・アルバムなどについて語ってくれたので紹介していこうと思う。
OVOと契約を果たし、昨年の12月にリリースされた作品『Vanquish』はフル・アルバムではなく、あくまで「ミックステープ」という位置付けだった。2020年はいわゆる「スタジオ・アルバム」がリリースされることを期待しても良いのだろうか。
“ (2020年にスタジオ・アルバムをリリースするのか?と尋ねられ)
まさにその通りだよ。理由を伝えさせてくれ。俺は今たくさん曲を抱えてるんだ。
でもOVOがどんな考えを持っているのか今俺はわかってないんだ。
つまり、俺も彼らのアイデアが必要なんだ。
俺はただ音楽を作るのが大好きだからさ。リリックも書き続けて、どんどん良くなってきてるよ。”
『Vanquish』はBillboardのレゲエ・チャートで2位を獲得、過去にプシャ・T、トラヴィス・スコット、ドレイク、スヌープ・ドッグの作品にも参加する彼は、ダンスホール・ミュージックを広めるべく、OVOのマネージメントの力を借りて、世界への進出を視野に入れていることだろう。
ちなみに最新ミックステープのタイトル、『Vanquish』は「全てのネガティブなエナジーを排除すること。敵を倒す(vanquish)こと。」がテーマになっているそうだ。
彼はインタビュー中度々、ドレイクとOVOへの賞賛の言葉を口にしている。ドレイクはダンスホールのOGアーティストであるショーン・ポールに「ダンスホールのサウンドを使っているのに、クレジットしていないし、その必要性を理解していない。」と批判を浴びることも過去にあったが、ポップコーン自身は彼について以下のように語っている。
“ ドレイクはダンスホール・ミュージックを本当に良くサポートしてくれている。時々ドリージー(ドレイク)は批判されることもあるけど、彼はダンスホールのまた異なる一面にスポットライトを当ててくれているんだ。
彼はすでにポップコーンというアーティストにライトを当てているわけだから、ダンスホール・カルチャーにも同様にライトを当てているとも言えるよね。
だから俺たちはドレイクにいつも感謝しないと。”
確かにドレイクは楽曲にダンスホールのサウンドを用いたこと、ジャマイカのトップ・アーティストであるポップコーンと契約を果たしたことで世界中にその存在が知れ渡ったことは確かで、彼はその行動に感謝していると明かしている。
2018年には自信が主催するUnruly Festにドレイクをゲストとして招くなど、カルチャー、音楽がクロスしながらお互いのコミュニティに広まっていくことが予想される。
このインタビューでは2020年にリリース予定のニュー・アルバムに、ドレイクが参加する可能性も仄めかされており、今後の2人の動向が楽しみでならない。
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