STEFAN HEINRICHS
JANUARY 16, 2020
2017年にデビュー・アルバム『Gang Signs & Prayer』をリリース、『The BRIT Awards』では「英国ソロ男性アーティスト賞」に加え、「年間最優秀英国アルバム賞」を受賞するなどUKグライム・シーンを代表するMC・Stormzy(ストームジー)。
最新アルバム『Heavy Is The Head』は昨年の12月にリリースされたばかりで、グライム・シーンの中心的存在として頭に冠(Heavy)を被ることをタイトルにしている通り、英国内では確固とした支持を獲得している。
まさに人気の絶頂とも言える彼だが、先日UKグライムのパイオニア的存在のMC・Wiley(ワイリー)とソーシャル・メディアにて抗争を繰り広げた。
発端となったのは昨年8月” Take Me Back To London “でストームジーがエド・シーランとコラボレーションしたことをワイリーが批判したことだ。
“ 兄弟、変わらぬ愛情とリスペクトを持って正直に言うよ。エドがグライム・シーンに顔を出すのはとても奇妙だ。– Wiley (Instagram) ”
このワイリーのコメントに対し、ストームジーは「それは違うワイリー、エドは昔からずっとこれを続けてた。彼は昔からずっとリアルさ。」と返答。一旦収まったと思われた二人の口論は今年元日から再びヒートアップした。
“ 年寄りの俺から言わせてもらう。。エドの曲じゃなければ、ジェイ・Zとののセッションは実現などしなかったよな。お前は俺たちの仲間じゃなく奴ら異教徒と一緒にいる。俺はジェイ・Zより10歳年下だが、お前を毎日情け深く思う事だろう。
お前とエドが一緒にいて奇妙だよ。– Wiley (Twitter) ”
その後ワイリーはディス・トラック” Eediyat Skenman 3 “を公開。
渦中のストームジーがHot 97に登場。その心中を明かしてくれたので紹介していこうと思う。
“ 彼はずっとグライムを行なってきた。彼が始めたんだ。パイオニアだよ。
ディスリスペクトする気は一切なく、ワイリーは少しトロル(物事を荒らす人)的な存在だ。それは故意じゃないと思う。”
今回の議論を巻き起こしたのはワイリーが発端であることを認めながら、パイオニアが度々問題を引き起こすタイプであることもストームジーは明かした。今でも彼のことをリスペクトしているか?とMCに尋ねられると、彼は以下のように答えた。
“ MCとして、ミュージシャンとして、俺にキャリアを始める機会を与えてくれた人として100%リスペクトしている。
俺は26歳だし、まだまだ若い。彼のことを仰ぐように尊敬しているけど、人としては100%とは言えないかもしれないね。”
未だ二人の関係は修復したとも言えず、ストームジーは” Still Disappointed “で痛烈なアンサーを返している。
“ Yo ファックボーイ。どんな方法で死にたいか教えてくれ。- Still Disappointed “
“ 俺はあんな風にSNSで騒ぎたくないんだ。全ては音楽で語ってる。俺は全てを音楽で語る。
まず何よりも俺はMCだし、ラッパーだ。それが一番自分にとって心地の良い場所だ。自分でここまでキャリアを築いて、何かを言われて、簡単に何かを答えるのもバカらしく見えるよ。”
ストームジーはリスペクトを込めながらも、今回受けたワイリーからの言葉は「敬意がない発言だ」と語った。4ヶ月までには” Wiley Flow “というレジェンドMC・ワイリーへの敬意を込めたリリックをスピットしたばかりだったので、二人の意見の相違は悲しいところだ。プロモーション的な意図があったことも多いに考えられるため、二人が和解することに期待したい。
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