Album Cover
DECEMBER 28, 2019
Written by K-TA SZK
Edited by SUBLYRICS
2019年もあと4日(リリース日:12月27日)というのに、忙しなく様々なニュースが飛び交っている。その中でも、なんとも嬉しいニュースはTravis Scott(トラヴィス・スコット)、そして彼の率いるレーベルCactus Jack(カクタス・ジャック)の新アルバム『JACKBOYS』のリリースではないだろうか。
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彼が2017年から始動させた音楽レーベルCactus Jackに所属するSheck Wes(シェック・ウェス)やDon Toliver(ドン・トリヴァー)などのアーティストたちが参加しているこの作品。
さらに、未だオフィシャルでは発表されてはいないものの、トラヴィス・スコット、フランク・オーシャン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが2020年のコーチェラでヘッドラインを飾ることが、アメリカのセレブ雑誌US Weeklyによりスクープされた。(1月3日に毎年正式発表が行われる。)
もし、このヘッドライナーのスクープが本当なのであれば、セット・リストにはこの作品も当然入り込んでくることが予想されるので、まさにファンにとっては必聴アルバムである。
そんな2020年への新たな期待を込めて、今回、新アルバム『JACKBOYS』から、” WHAT TO DO? “を和訳させていただいた。彼の妻との出会い、セックス、未来への不安が、煙に紛れた表現で見え隠れする。彼らしいリリシズムが見える一曲だ。
[Intro: Travis Scott]
Why did we fall that evening?
なんであの夜に落ち合ったんだっけな
Silhouettes for the evening
夜中のシルエット達
You might just be my type
お前は正に俺のタイプかもしれない
And I know just what you like but I’m—
俺はお前が何が好きなのか知りたいだけなんだ、でも、俺は
[Chorus: Travis Scott]
Still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up (Uh-uh, yeah)
まだ混乱してる
Don’t know what to do
何をしたらいいのかわからないんだ
Still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up (Uh-uh, yeah)
まだ混乱してる
Don’t know what to do
何をしたらいいのかわからないんだ
[Verse 1: Don Toliver]
I woke up on the seventeenth
17の時に目覚めた
Drunk as hell, you tellin’ me
滅茶苦茶に酔ってたって、お前は俺に言ってるよな
I was in the club, full of jealousy
抱えきれない程のジェラシーを抱えて、俺はクラブに居た
Damn near caught a felony
重罪で捕まるスレスレのところだった
One thing I know, two just wanna ride (Uh-uh)
たった一つだけ知っていることは、二人はヤりたかっただけなんだ
I did it outside (Uh-uh)
俺は外に出てやった
I, you better go hide (Uh-uh)
俺はそこで言ったんだ「お前は隠れたほうがいい」ってな
Put it on her feet and I glide
彼女を乗せて、俺は車を走らせる
Step with the three like Clyde, slide, slide
クライドがスリー打つ時みたいにステップ踏んで、スライド、スライド、
(*ClydeとはClyde Crexler(クライド・ドレクスラー)というNBAで活躍した元バスケットボールプレイヤーのことを指しており、その滑らかな動きから、”Clyde the Glide”(クライド・ザ・グライド)の呼び名を持っています。前文で “glide” と言っているのはその意味を含んでいます。
We rock the cream on the pie-ie-ie
俺たちはそのクリームをパイの上でロックさ
(CREAMにはお金という意味も)
But that’s my better side (Yeah)
だけど、それが俺の良いとこなんだよ
I can’t tell a lie (Uh-uh)
俺は嘘はつけないんだ
This is televised (Uh-uh)
これはテレビで流される
You need better guys
お前は(俺より)もっと良い男が必要だよ
[Chorus: Travis Scott]
Still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up (Uh-uh, yeah)
まだ混乱してる
Don’t know what to do
何をしたらいいのかわからないんだ
Still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up (Uh-uh, yeah)
まだ混乱してるんだ
Don’t know what to do
何をしたらいいのかわからないんだ
[Verse 2: Travis Scott]
Woke up on the seventeenth
17の時に目覚めた
With them tattoos, just is tellin’ me
(そのことは)そのタトゥーと共に(刻まれてる)、そのタトゥーは今も俺に教えてくれる
And them fantasies is outstandin’ me
その幻想の数々が俺のことを特別にしてる
I’m only on the beat between 10 and 3
俺は10と3のビートの間にいるだけなのに
Took you, move you outside to the West
お前を連れ去って、西の方角に向かっていく
Down Southside by the ‘jects
薄汚れたエリアの側まで、南端に降りるんだ
Tell me what a time, what a wreck
時間を教えてくれ、それと何が悪いのかを
Never let it down, never let
俺は絶対に落ち込ませたりしない、絶対に
Always thought T was a rex
Tときたらレックスだといつも思ってた
(*T Rexはティラノサウルスのこと)
Never thought T was a wreck
Tが一文無しなんて思ったこともない
(*Tはトラヴィス・スコットのイニシャル。このTは彼自身のことを表していると考えられます。)
Put the ice T on your neck (Neck)
お前の首元にアイスTをかける
(iceはダイアモンドを意味します。ラッパーのIce-Tとかけています)
When it go cold make you sweat
上手くいかなくなると、お前は焦り出す
(” Cold “と” sweat “で冷温を対照的に表現しています)
Never let you go, never (Go, go)
絶対に離したりしない、絶対に
Never let you go, you the best
絶対に離したりしない、お前がベストさ
But never let it go to your head (No)
でも、絶対に自惚れちゃいけない
I always got control of the
俺は常にそこをコントロールしてるんだ
Woah (Yeah)
[Chorus: Travis Scott]
Still fucked up (Yeah)
まだ混乱してるんだ
Still fucked up (Uh-uh, yeah)
まだ混乱してる
Don’t know what to do
何をしたらいいのかわからない
Still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up (Uh-uh, yeah)
まだ混乱してんだよ
Don’t know what to do
何をしたらいいのかわからないんだ
[Outro: Travis Scott]
Still fucked up, still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up, still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up, still fucked up (Yeah)
まだ混乱してる
Still fucked up, still fucked up (Yeah)
まだ混乱してるんだ
Afterword
Cactus Jackからは話は少し逸れるが、トラヴィス・スコットと同じくコーチェラのヘッドライナーの予想に上がっているレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは先日、9年振りの復活をツアースケジュールと共にアナウンス。そこにはコーチェラの日程および、ロケーションも正確に記されているので、彼らのコーチェラ出演は確実となっている。
政治や社会問題を絡めたパフォーマンスをすることで有名だけに、2020年は反トランプを掲げてきた彼らにとってトランプを下げるチャンスである大統領選が控える年なのだ。
遡ること約3年前、トランプの大統領就任日の2017年1月20日には、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのメンバーであるトム・モレロ、ティム・コマーフォード、ブラッド・ウィルクの3人が中心となり、パブリック・エネミーのチャック・DとDJ ロードの2人、サイプレスヒルからB-リアルが参加するスーパーグループ、プロフェッツ・オブ・レイジに加え、上記のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの3人、名プロデューサー、リック・ルービンの勧めで参加した元Sound Gardenのボーカル、 故クリス・コーネルにより構成されるスーパーグループ、オーディオスレイブの2つのスパーグループが「反トランプ就任ライブ」となるものを開催したのである。
(当時のポスター : Facebook)
ともなれば、2020年のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの復活に加え、プロフェッツ・オブ・レイジの復活にも期待がかかるのである。(惜しくもオーディオスレイブの復活は無いのではあるが)
これが叶うのであれば、2020年は我々音楽ファンにとって盛りだくさんの年になること間違いない。華やかな10年代の幕開けになるだろう。
大規模音楽フェスが開催されるのはアメリカだけではない。日本でも2020年はオリンピックの開催により、来年度の開催は見合わせていた音楽フェスティバル、サマーソニック。先日、その主催会社であるクリエイティブマンが、来年9月にスーパーソニックなる音楽フェスティバルを開催することを発表した。
ご存知の方も多いであろうが、日本にはもう一つの洋楽中心にラインナップが揃う大規模な音楽フェスティバルのFuji Rockも存在する。
近年では、ケンドリック・ラマーやポスト・マローン、今年出演したヴィンス・ステイプルズなどのビックネームのラッパーがFuji Rockに出演しているだけに、日本のファンもトラヴィス・スコットの来日を期待してもいいのではないだろうか?実現するかはわからないが、彼が日本のフェスでのステージをロックしている姿を思い浮かべると、その期待は高まるばかりだ。
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