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DECEMBER 31, 2019
2019年も終わりを迎える間近だ。多くのアルバムがリリースされた中からSUBLYRICSによってベストアルバムとして35枚(後編15〜1)をコメントと共に紹介していく。記事下にプレイリストも添えているので、きになる作品があった方はそちらも是非追加してみてほしい。
まだ35〜16位をチェックしていない方はこちらから。
15. Dreamville & J.Cole / Revenge of the Dreamers Ⅲ
2014年、2015年にレーベル名義でリリースしたアルバム『Revenge of the Dremers Ⅰ, Ⅱ』の続作である今作『Revenge of the Dreamers Ⅲ』は、ご存知の方も多いだろうがレーベル所属のアーティストだけでなく、34名のアーティスト、27名のプロデューサーを迎え、10日間で完成させた豪華なコンピレーション・アルバム。その製作プロセスには誰もがワクワクさせられただろう。
出だし” Under the Sun “でノースカロライナ州出身の3人(J.コール、ルート、ダ・ベイビー)が抜群のスタートを切り、” Down Bad “でPlussのエッジの効いたビートに4人が乗りこなす。この作品だけでなく、客演に引っ張りだこなグアップダッド・4000、バディ、ヤング・ヌーディ、タイ・ダラ・サインらのヴァースはどのトラックでも間違いないし、Dreamvilleのメンバーのみで構成された” Swivel “や” Sleep Deprived “もクラシックな仕上がりを見せていて18曲をスキップすることなく存分に楽しむことができる。
個人的にリピートしていたのはアルバムを締めくくる一曲” Sacrifices “。シカゴからスミノ、サバ、Dreamvilleからアースギャング、J.コールが参加した楽曲。コールの愛する人たちへの優しく語りかけるようなヴァースは一聴するべきだ。
“ Huggin’ the block, huggin’ the block all day
I had nowhere to go, she gave me a place to stay
She gave me her heart to hold, I still got that shit to this day
She ridin’ with me on the road, she ridin’ with me in the A
Huggin’ the block, huggin’ the block, okay
She gave me the gift of my son, and plus we got one on the way
She gave me a family to love, for that, I can never repay
I’m crying while writing these words, the tears, they feel good on my face, heyこの地域で、毎日ここにい続けて
どこにも行くところがなかったんだ、彼女はそんな俺に居場所をくれた
彼女は俺に抱きしめる心をくれた、今日この日まで持ち続けてるよ
彼女はここまで一緒に歩んでくれたんだ
この地域にい続けて、オーケイ
彼女は” 息子 “という贈り物をくれた、しかももう一人お腹にいるみたいなんだ
彼女はこの家族に愛をもたらしてくれる、それはお金じゃ買えないもの
この文章を描いてたら、涙が出て来たよ、涙も俺の顔で心地よさそうさ、ヘイ “
14. Dave East / Survival
1988年、NY・イーストハーレムに生まれ育ったラッパーDave East(デイブ・イースト)。2010年に自身初となるプロジェクトをリリースして以来、14ものミックステープ、3つのEPを発表。そんな彼が11月に待望のデビュー・アルバム『Survival』を発表した。
クラシックなラップスタイルを継承する彼が満を辞してリリースしたこのデビュー・アルバムのタイトルは「目指している場所への道を阻む障害物に邪魔をさせない方法」とのこと。彼はこの作品を通じて、人生の良い時も悪い時も表現しながら、努力し続けることの重要性を語っている。
” They Wanna Kill You “では自身が若くして殺されてしまうことの不安を、” Baby “では愛する子どもへの愛を。どんな苦しい時でも目標を持ちながら人生をサバイブし続ける彼の姿勢がこの作品に描かれている。
彼はヒット・チャートを狙うことを目掛けた作品作りはしていない。ニプシーの想いを受け継ぎながら、ひたむきに多くの人たちにインスピレーションを与えることを目標に走り続ける彼のデビュー・アルバムはそのマインドを体現していた。
DMV(ワシントン・DCの首都圏)出身のラッパーGoldlink(ゴールドリンク)の2年ぶりのアルバム『DIASPORA』。DCのヘヴィーなドラムとパーカッションが特徴的なGo-Goサウンドに大きく影響を受けた、DMVが産んだアーティストはセカンド・アルバムでヒップ・ハウス、ダンス・ホール、アフロ・ビーツのサウンドを取り入れている。
サウンド面のプロダクション、アリ・ペン・スミス、プシャ・T、タイラー・ザ・クリエイター、ジェイ・プリンスなどのゲスト陣のヴァースも素晴らしかったが、少々彼自身のフロウはパターン化されていて、予想の範疇を超えてこなかったという点もある。
グラミー賞への不満や、YBNコーデーへのリスペクトの欠けた発言が問題視されたりもしたが、アルバム自体は” Crew “のようなヒット・ソングはなくとも素晴らしい作品だった。
カリブ海に浮かぶハイチにルーツを持ち、カナダ・モントリオールを拠点に活動するDJ / プロデューサーKaytranada(ケイトラナダ)が12月にリリースしたセカンド・アルバム『BUBBA』。
クッシュの名前をタイトルに用い、ハウス、R&B、ファンクをミックス、ファレル・ウィリアムスとの” Midsection “では自身と同じルーツを持つワイクリフ・ジョン、フージーズの影響を深く受けた作品を披露している。
彼のビートは誰が聴いても、そのビートが間違いなくケイトラナダによるものであること に気づく。彼自身(の声)は作品に一切参加していないにも関わらず、楽曲は明らかに彼自身のアイデンティティを纏っているのだ。
前作『99.9%』に比べれば、メロウな要素、ヒップホップの要素が減り、よりダンス・ミュージックらしさを増したようにも感じたが、優劣はつけられれないくらいどちらも素晴らしい作品だ。
『BUBBA』に収録されなかった作品を集め、来年ヒップホップを中心にした新たなアルバム(ミッステープ?)を出す可能性が高いと本人も語っていたので、そちらも楽しみに待ちたいところだ。
カリフォルニア州イングルウッド、TDE(Top Dawg Entertainment)所属のラッパーSiR(サー)。今年はNetflixが製作・公開した「Rhythm + Flow」のチャンピオンに輝いたD・スモークと実の兄弟であることでも話題になったサーだが、彼自身も今年8月に3枚目のスタジオ・アルバム『Chasing Summer』をリリースしている。
「夏を追いかける」と題された14曲で構成されたアルバムには、同郷ケンドリック・ラマーを迎え、生まれ育った地元LAで掴んだ成功を語る” Hair Down “や、ジャズ・ピアニストとしても活躍する同郷のアーティスト、キーファーをキーボードに迎え、儚げに美しいピアノの旋律が奏でられる” You Can’t Save Me ” , ” LA “など、夏の心地よさと、その裏に隠れる儚さを随所に感じさせるサウンドが込められている。
曲中に登場する飛行機が飛び交う効果音を聞けば、LAX(ロサンゼルス国際空港)のすぐそばに位置するイングルウッドのフッドの光景が浮かぶだろう。当メディアでも紹介したように彼にとって「夏を追いかける」は「自由を追いかける」とほぼ同意だそう。トラップ全盛の今、派手な作品とは言えないが、「5年後の夏にも聴いていたい」そう思わせてくれる作品だった。
“ 俺にとっては夏は「自由」そのものさ。
子供の頃は「夏」と聞いたら、学校がなくてビーチで遊んだり、家族で過ごしたりすることを浮かべるし、大人になってからなら、バケーションや、暖かくてリラックスできる時間を浮かべるでしょ。俺にとってそんな「夏」は「成功」を意味するんだ。まさに頑張って働いた後のご褒美みたいだろ。だからこそ俺は、夏が「自由」を具現化したようなものだと思ってる。”
東京・世田谷出身のヒップホップ・クルーKANDYTOWN(キャンディタウン)のセカンド・アルバム『ADVISORY』。
デビュー・アルバム『KANDYTOWN』はLet’s Get On With It / Barry Manilowや、Merry Go Round / the Crusaders、I’d Rather Hurt Myself / Randy Brownなど80年代〜90年代のソウルフルな大胆なネタを中心に用い、ヒップホップのルールに忠実かつ正統派なラップを披露してきた。彼らはただ自分たちが影響を受けてきたカルチャー、音楽を模倣するのではなく、東京という場所で育ってきたファミリーのアイデンティティを落とし込み、自分たちの音楽へと昇華させる。王道でありながら独自のアイデンティティを持つ彼らはファースト・プロジェクトにて「東京のヒップホップ」の看板を背負う存在へと突き進み始めた。
2018年はメンバーそれぞれのソロ活動の活躍も著しく、セカンド・アルバムには大きな期待がかかったが、その期待に見事彼らは応えてくれたように思う。
ハイハットの連続音、高い管楽器が鳴り響くトラップの要素を多く含み、彼ら自身もトラップ的なフロウ、バックグラウンド・ボーカルを多用している。GottzやKEIJUのソロ・アルバム(EP)では既に似た試みはなされていたが、「クラシックなヒップホップ」のイメージを持つKANDYTOWNとしては新たな試みだっただろう。” Local Area “はまさにその代表例だ。
MIKIのクルーからの脱退は非常に残念だったが、この作品で彼らはMC・ビートメイカー両者ともにトラップ・サウンドに適応できることを証明し、間違いなくクルーとして進化したと言えるだろう。
イランにルーツを持つスウェーデン人シンガーSnoh Aalegra(スノー・アレグラ)のセカンド・アルバム『-Ugh, those feels again』。
ナズ、カニエ、ジェイ・Z、コモンなどを手がけるプロデューサーNo I.Dをエグゼクティブ・プロデューサーに迎えた今作でも彼女のスモーキーで美しい歌声に乗せその感情を吐露している。
今年のベスト・ソングの一つである” I Want You Around “や、MVでマイケル・B・ジョーダンと共演を果たした” Whoa “では「あなた」への思いを語り、” Nothing To Me “では「あなた」の為す駆け引きに我慢ができなくなった彼女の感情が語られており、作品のテーマは一貫している。
アルバムのジャケットが白黒で描かれているように、楽曲の音色も複数の色が混ざり合っているというより、常に白と黒の2色で構成されているようで、シンプルで美しくも、どこかもの哀しさを感じる。そのサウンドは唯一無二だ。
2018年にリリースした『Negro Swan』が自身のアイデンティティに葛藤しながら考えを深め。希望を見出してゆくアルバムだったなら、今年発表した『Angel’s Pulse』はより日常の部分にフォーカスした作品になっているのではないだろうか。
本人も「意識の流れそのものを日記の1ページに映したような作品だ」と語るように、シリアスな側面はあまり見られない。青年がプリントを見ながら横たわる姿をジャケットに採用したのも、そのサウンドとマッチしている。
日頃から製作したデモをかき集め、友人や知り合いに配っていた習慣の延長として作られた作品のサウンド自体は前作よりもよりミニマムで、軽やかな仕上がりを見せてくれた。
自身の作品のみならず、シカゴのアンサンブルThird Coast Percussionとの『Fields』や、デヴ・ハインズ名義で参加した映像作品『Queen & Slim』のサウンド・トラックも素晴らしかった。
ナイジェリア出身、現在22歳のシンガー / プロデューサーTay Iwar(テイ・イヴァル)は今年3月に自身3枚目のアルバム『GEMINI』をリリースした。
24位で紹介したサンティとも親交が深いアーティストは4・5歳からクラシック・ピアノの習い始め、16・17歳の時にすでにデビュー・アルバム『Passport』を全て自身の手で完成させるなど、アフロ・ビーツとR&Bを融合させたサウンドを22歳という若さながら完成させている。
実際にインタビューでは「今作『GEMINI』では自分に自信を持ち、自分をプラウドすることができた」とも語っている。
今年7月にデビュー・アルバム『The Lost Boy』をリリース、グラミー賞「Best Rap Album」にも選出されるなど、そのアルバムコンセプト・楽曲に確かな実力を認められたノースカロライナ州生まれのラッパーYBN Cordae(YBN コーデー)。
” Wintertime “では彼のバックグラウンドが、” Heve Mercy “では人生の試練を、” Bad Idea “では立ち止まらないという決意を。この作品はYBNコーデーという「Lost Boy」が夢を追いかけ旅に出る、その旅路を描いている。アルバムのコンセプト、一曲一曲の解説は過去に当メディアにて紹介しているので是非チェックして見てほしい。
Schoolboy Q(スクールボーイ・Q)の5枚目のスタジオ・アルバム『CrasH Talk』は彼にとって前作から3年ぶりの作品となった。
冒頭の” Gang Gang “や” 5200 “からストリートのリアル・ライフ、どう彼がサバイブしてきてたかをシンプルなフックと、ヘヴィーなビートに乗せ語り、” Numb Numb Juice “や” Lies “ではタイ・ダラ・サイン、YGと共に持ち前のキャッチーなフロウを見せつけた。「キャリア史上最も精神的にヘルシーな状態で作った」と本人が語っていることから、明るい曲調のものが多いのかと思っていたが、6LACKとの” Drunk “や、キッド・カディとの” Dangerous “はダークな雰囲気をまとった作品も収録されており、40分弱という短い時間の中で存分に彼の魅力が込められている。
リル・パンプとの” I Love It “で” You’re such a fucking hoe. I love it. – お前はマジでビッチ。でもそこは好きだぜ。“と歌っていた彼が「世俗的な音楽はもう作らない」と宣言したのは驚きだった。
「キャンセル・カルチャーという言葉が生まれる前から俺は人々にキャンセルされている。」
「去年、世間の人々は俺が黒人だからという理由で、俺がどこの政党に投票するべきか口々に言ってきた。今年はどうだ。俺がクリスチャンだからって、白人のリベラル層は俺の支持政党を決めようとする。」
など彼はインタビューにて自身の名声、そしてカラーによって選択が規定されることを心から苦しんでいることを告白しているが、彼がその苦しみから手を伸ばしたのは神であり、ゴスペルだった。各ストリーミング・サービスで上位に長い間ランクインしていたことを考えるとそういった文脈抜きにして、音楽的に素晴らしかったことは言うまでもない。
Little Simz(リトル・シムズ)はナイジェリアにルーツを持つ、ロンドン出身のMC。3月1日に3枚目のアルバム『Grey Area』をリリースしている。
彼女の生まれ育ったノース・ロンドンの重い曇り空が浮かぶようなタイトル『Grey Area – グレイ・エリア』は、「彼女の過ごしてきた環境」そのものを表したもの。
ケンドリック・ラマーに「最もイルなラッパーかもしれない」と評価されるなど、多方面から絶大な評価を得ながら、メインストリームに乗っからないスタイルを貫く彼女の立ち位置は、まさに黒でも白でもない「グレイ」な、そんな場所なのかもしれない。
非常にパーソナルで、内省的なリリックからは、「グレイ」な環境にいることの葛藤が伝わってくる。しかし、そんな重い雲がのしかかるような「グレイ」な環境にも負けない、意志の強さ、込み上げてくる力強さが彼女にはある。それは暗い光に包まれながらも、鋭くこちらを見つめるジャケットの眼差し、そしてリリックに顕著に表れている。
“ This shit didn’t happen overnight
Still, if your life is amazing, what you got to fear?
Can’t be concerned about what they’re saying over there
I make it clear, don’t be in and out about what you hear
You say I always get what I want and it isn’t fair
But life isn’t fair, go
このメッセージは、ほんの一晩で出来たものなんかじゃない
それじゃあ、もし今の生活が最高なら、何を怖がる必要があるのよ?
周りの奴の言ってることなんて、気にしてらんないでしょ
ハッキリさせとくわ、他人の意見なんてクソ喰らえよ
あんたは私が「欲しいものを全て手に入れてる、こんなのフェアじゃないわ」って言うけど
人生って公平じゃないのよ、行くわ “
アルバムのリリース前「何かに巡り合った時、それが自分にとってどんな瞬間だったかを描くこと」と、リスナー達に経験を元に何かを描き出すことの重要さを説いたTyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)。
ジャケットにブロンドヘアーのウィッグをつけたタイラーのビジュアルも話題になったが、彼はこのアルバムを「ラップアルバムではない」と語っている。真っ先にMVが公開された” EARFQUAKE “はストレートなラブソングを「歌い上げた」一曲。アルバムを通してフックが繰り返される単調な楽曲が多く、過去リリースしてきた作品とは全く異なるアルバムとなった。
“ 俺はただ正直にこの心から表現してる。このアルバムは俺が初めて「クールであろうとしなかった」アルバムなんだ。ただ心の中にあるものを、そこに表現したんだよ。– Apple Music “
時には優しく、時には狂気的に「君」への愛情を語った12曲は、サウンド・リリックどちらにも彼の剥き出しの感情が込められている。
“『IGOR』は間違いなく、「全ての感情」が詰まってる。朝起きて感じた感情とか、その都度の思いを曲にしてるんだ。– Apple Music “
リリック中には一般的にかなり勇気の必要な告白も含まれている。クールであることを止め「正直に自分の心、感情を伝える。」その想いを貫き続ける意思表明とも言えるこの作品は、それぞれが生まれ持ったものに自信を持つことの重要性を教えてくれる。「自分が何者であるかに正直になってほしい。」その想いを持ちながら、これからも彼は多くの若者を勇気付けてくれることだろう。
19曲で構成された今回のアルバムは、ソランジュ自身が生まれ育ったテキサス州ヒューストンへの愛を歌ったアルバムに。付随する形で公開されたショートフィルムはそんな地元ヒューストンへの想い、イメージを映像にしたものと言っても良いだろう。
彼女が「マントラ」と言い表す2分〜3分ほどの楽曲の中で同じメロディ、フレーズを反復させる手法があるそうだが、実際にアルバムを通じて聴いているとリフレインをすることで、どんどん浮遊感、独特の高揚感は増していくように思えるし、その感覚は自然に目をつぶりたくなる。そこで見えるのは彼女が歌う心の中の故郷・ヒューストンの心象なのかもしれない。
プレイボーイ・カーティ、デヴ・ハインズ、ファレル・ウィリアムス、グッチ・メイン、メトロ・ブーミン、シャソルなどのゲスト・プロデューサーの参加も彼女の故郷に現れるワンシーンとしてアクセントを加えてくれている。
Afterwords
いつもSUBLYRICSをご覧いただき誠にありがとうございます!
読者の皆さんはどんな作品と2019年を過ごしましたでしょうか。少しでも当メディアの発信する情報がアーティストのことをより深く理解できたり、新しいアーティストを知るきっかけになることができていれば嬉しい限りです。今年に入って本格的にニュースやインタビューを発信し始めた当メディア。来年も引き続き様々な情報を発信しながら、新たな試みも行なっていきますので、どうぞ宜しくお願い致します。
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