BECAUSE THE INTERNET SCREEN PLAY PART 3-2
TO ” Ⅱ. No Exit “
[VISUAL]
時は経つ。ピアノを引き続けるボーイに人が群がる。
彼には想像もつかないほど、多くの人だ。
ファムは部屋に入り少年と拳を合わせる。みんなファムがウィードを入れている部屋に歩いて行った。
ウィードだらけのノスタルジック・ラップのビデオという訳ではないが、そこには沢山のウィードがある。
ファムは1オンスほどのウィードを少年に手渡す。少年とその友人は匂いを嗅ぎ、頷いている。
彼らはファムを見て、笑みを見せる「いいシットだね、でしょ?」なんて風に。
しかし、ファムは彼らには構わない。「金はどこだよボンボン野郎」という目で彼らを見る。
彼らは百ドル札を数枚差し出した。
プール中央のテーブルには、ミスラが膝を抱え座っている、フランス人の男も一緒だ。
二人でスモアを食べている。
エミリーとスティーブはバカみたいに暖炉を飛び越えて遊んでいる。
人々はそれぞれ色々なことを喋ったり、感想を言い合ったり、興奮をその身で感じている。
誰しもが目的を持ってきている。素晴らしい時間だ。
(Screen Play 2-2 中、ヴァネッサとボーイがクローゼットの中で、コーチェラを見たときと同じセリフです)
しかしその瞬間 :
「…こんなのは無駄だ」
THE BOY: 出てけよ
「…時間の無駄だ」
THE BOY (続けて) : 出てけ。全員だ。
誰にも彼の声は届かない。ここはパーティだ。
THE BOY (続けて): 全員出てけ!今すぐだ!
みんな彼の声に気づき始めた。ボーイはピアノを立ち上がり、ビリヤードのスティックを掴む。
彼はiPodのスピーカーまで歩いていき、バッドのようにスティックを振り回し始めた。
破裂音。
全員が見ている。
FUCKBOY 2: 俺の携帯だぞ、おい!
ボーイは宙を仰ぐ。深く息を吸った後、彼は家の中を何もかも壊し始める。
ガラスや酒の瓶が割れ、あたりに飛び散る。人々は走り去っていく。
男 2: ワールドスターだ!
ボーイは手当たり次第に壊し続ける。彼はコーヒーテーブルの上に置いてある携帯に近づいていく。
彼はスティックを振りかぶり、そのスピードを早める。
しかし、その寸前に誰かが携帯を掴もうと手を伸ばした。
携帯に手が覆い被さり、ボーイは手のスティックをギリギリで止める。
手には包帯が巻かれている。ボーイが見上げると、女性 (ナオミ) がこちらを見つめている。
彼女は怒っている。ボーイも怒っている。しかし、その怒りの方向は彼女へ向いてはいない。
彼はなんとか彼女に対して怒っているように見せかける。でも彼の顔には「ごめん」と書いてあるのだ。
目が合う。
彼女は静かに携帯に手を伸ばし、彼との目線を最後まで逸らさない。そしてその場を離れた。
誰もがこの異様なやりとりを見守っている。
彼女がいなくなってすぐ、ボーイは再び破壊を始める。
THE BOY: 出てけ!出てけよ!
走って逃げ出して、自分に被害が及ばないようにする人。他の人はただ笑っている。
その理由はドラッグでハイになっているから、もしくは、ボーイが惨めすぎるからだ。
彼らも結局はこの家を去って行った。
ボーイはしばらくの間その場に立ちすくんでいた。プールのテーブルの横にあるバーを振り返ると、吸いかけの葉っぱと、スリラチャ・ソースが置いてある。ボーイはソースを手に取り、プールのテーブルに絞り出す。
ボーイが手を止めると、そこには「 ROSCOE’S WETSUIT 」と書かれていた。
FAM: ナイス。
ボーイが振り返る。ファムはそこにじっと座っている。誰も彼の存在には気づきすらしない。
ファムは彼に呆れた顔を見せた。ボーイはその場を去る。
時は経って》
*******[ここで “ NO EXIT ” を再生]*******
BECAUSE THE INTERNET
ALL STORY (SCREEN PLAY) & ALL SONGS
Dial Up (No Lyrics)
Ⅰ. Worst Guys (Feat. Chance The Rapper)
Playing Around Before Party Starts (No Lyrics)
SCREEN PLAY 3-3 (Death By Numbers)
Ⅱ. Earth: The Oldest Computer (The Last Night) (Feat. Azelia Banks)
Ⅲ. Life: The Biggest Troll (Andrew Auernheimer)
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