by

BECAUSE THE INTERNET SCREEN PLAY PART1-3
 ” Worldstar ” TO ” Screen Play 2 “


【外・インターステート10・昼過ぎ】
(インターステート =  ロサンゼルスを通る高速道路)

男たちはIn-N-Out (ハンバーガー)を食べながら高速を走っている。あちらこちらで振り向かれているのは、スワンクがポルシェを運転しているからだ。それもクレイジーなほど飛ばしている。
ファムはボーイと同じ車に、他の奴らは別の車に乗っている。マーカスが車の床に、動物の形をしたフレンチ・フライを落とした。

 

MARCUS: ファック..

FAM: おいおい、見たかよ、車が台無しになるよな?

THE BOY: 別に気にしなくてもいい

FAM: あいつアホみたいな運転してるぜ。(iPhoneを消した途端) 彼がメッセージを送ってきた

 

こう書いてある : R E C K L E S S (無謀に行こうぜ)

 

FAM (続けて): こいつマジでアホだ…

 

ボーイはボーイズ・バンドのリードシンガーのツイートを見ている「自分の気持ちに従うんだ (ハートの絵文字) 出会った人にもな! 」ボーイは[ 爆笑/涙の絵文字 ]を付けてリツイートした。

 

FAM (続けて): どっかに停まらないとな

 

 

時は経って》

 

【外・クラブ・夜】

[VISUAL]

 

ファムがクラブの外にある駐車場に車を停めた。多くの人が外で入場を待っている。
ファムとボーイは車を出て、セキュリティのところまで寄っていった。CHEESE (チーズ)という名前の友人らしい。
ファムとチーズが手を叩き挨拶している。ボーイはVIPで入ろうとする人たちの列の最後尾に立っている。お互いを見合っているのは、彼がVIPで入るにはカジュアルすぎる服装だからだ。

ファムとチーズはいつもの握手を交わし、ファムは中に入っていった。

真っ黒のSUVに乗った男たちが近くに停まり、ボーイの隣にいる男に叫んでいる。

 

車の中の男 : こんなとこでやらせんなよジェイ!やめろよ!

 

ボーイはその様子をほんの数秒見ていた、そして彼が目線を下に落とした時…

誰かがスプレーで歩道にこう書いていった、「roscoe’s wetsuit」。彼はじっと見つめる。

 

車の中の男 (続けて): 聞こえてんだろ、クソ野郎!

 

ボーイは我に帰り、携帯を取り出して喧嘩の様子を撮影し始めた。
ファムがクラブから出てきて、喧嘩の様子を見にきた。

 

JAY (と思われる人?): ビビってんじゃねえか、ビッチ!お前そんなんだからビビリなんだよ!

車の中の男 : タマ無し野郎のために持ってきてやったよ!

パン。パン。

…何が起きたんだ?

 

ジェイは腹部から出血している。ボーイは携帯の画面越してその様子を見ている。
状況を理解するのに、少し時間がかかっている。

パン!パン!

…逃げろ、今すぐだ

ファムはすでに走って逃げている。列に並んでいた全員が叫び、逃げ回っている。ボーイも走る。

 

警察: 銃を下ろせ!

 

(警察は掃除屋だ。簡潔に済ませる) パン!パン!パン!

 

隣のビルまで走っていく。SUVは銃撃に包まれ、徐々に減速していく。ドライバーは射殺されたようだ。
車は止まると同時にクラクションを鳴り響かせる。そこには女の泣き声・悲鳴も混じっている。
ジェイはもう息絶えてしまいそうだ。歩道に溢れる血は黒ずんでいる。
真っ黒の血だまりに道路の標識 (駐車禁止 : 7-9時、16-19時 )が反射している。
ジェイはあたりを見回し、ボーイの方を見つめている。ボーイは何が起きたか知っている。彼はそこを去った。

それが最期だった。彼がこの文章を見ることはないだろう。1行だって見ることはできない。
彼はすぐにいってしまった。彼は自然に還っていった。

ボーイは特別な何かを感じた 。

 

可笑しい話だ。この男は死んだかもしれないが、そこには何の関連性もがない。
” あれ “以来初めて彼は、彼自身のことを内省することになった。

 

男たち : マジかよ…..!

その友人 : ワールドスター!
(” Ⅱ. Worldstar “で紹介した通り、” Worldstarhiphop.com “から)

 

ボーイの携帯が鳴る:

THE BOY: エイ

FAM: 乗れよ

ボーイが振り返ると、彼の隠れていた路地の先に車がつけてあった。ボーイは駆け寄り、中に飛び乗った。車を走らせる。

 

 

【室内・車中・夜】

FAM: あれはマジでやばかったな !

STEVE: 俺はわかってたけどな、何か起きるって、感づいてたぜ

MARCUS: 『ドニー・ダーコ』だよ、言ったろ

 

ボーイは携帯で撮影した動画を見ている。殺人を撮ったのだ。何度も何度も再生している。

ボーイが自分の羊毛のコートを触っていると、そこには穴が。銃痕か?指をなぞらせる…

 

 

…i shouldn’t be (here)
…俺はここにいるべきじゃない (ここに)
(あの場で死ぬべきだった)

 

 

彼がファムとスティーブの方を見ると、彼らは喋っている。

 

MARCUS (続けて)ビッチたちはどこにでもハイ・ヒールだな!靴を失くしちまったのかよ。

FAM: バン!バン!バン!ってさ。あぁぁ、あの野郎やりやがったな。

 

ボーイは、ただ動画を見続けている

 

FAM: おい、動画に納めたのかよ?

THE BOY: そうさ

FAM: おぉ、あいつの最期を納めたんだな。それってドープだな。(そんな時)
ジャズ・クラブにいるDoc (ドク)を拾いに行くぜ。

 

 

【室内・ジャズ・クラブ・夜】

ファムとボーイはフロアの後ろの方に立っている。ステージでは、ドクがバンドのメンバーとサックスを吹いている。
彼がソロパートを演奏しているところだ。

 

THE BOY: 危うく死にかけたのに、なんとも思わないのか?

FAM: そうでもないな。人が死ぬくらいじゃビビらねえ。

THE BOY: 俺もビビっちゃいないさ。俺が言いたいのは、考えてみれば「ここにいること必然性」なんてないんだってこと。

FAM: ドクも変な奴とツルんでるよな。あいつら見てみろよ、みんなジェームス・ブレイクみたいじゃねえか。
ジャズ好きってみんな今あんな感じなのか?

THE BOY: 考えてたんだけどさ、俺は「誰にも、何も」してやれない。
俺の仕事って言ったら、ツイートすることぐらいだぜ。それが俺の仕事ってか。

FAM: お前の仕事はそれじゃないさ。面白いからやってるだけだろ。
お前はリッチだし、そもそも仕事なんてする必要あるか?

THE BOY: 確かにな、でもそれって空しくないか?

FAM: 空しい?俺たちも色々やってるだろ。俺とスワンクのニュー・ブランドがもうすぐ販売開始になるってのにさ?

THE BOY: ただ自分たちの欲しいものをプリントしただけじゃねえか。誰があんなの欲しがるんだよ?
俺たちがシャツを作り始めたのも、ただトレの作ってるのがイケててそれに憧れただけだろ。

FAM: 何を言われたのか知らねえが、俺たちのやってることは半端ないぜ。このまま行って、やりてえことは何でもやってやるんだ…

THE BOY: 全然大したことねえよ、ただの自己満だろ!俺たちがやってんのは、所詮集まってオナニーしてるだけなんだよ。
俺がTシャツを作ったことなんて将来、誰一人気にしてねえ。

FAM: じゃあTシャツ作りなんて辞めちまえ、これでいいだろ。

 

 

ジェームス・ブレイク風の男: しーっ!静かにしろよ!

 

ボーイはジャケットの穴に指を通す。

 

 

 

【室内・マンション・夜】

男たちはみんなスーパーの服を持って歩いている。ブルーのコップ、酒、スモアの材料、クマのグミ。
もし俺がディレクターなら、全員をスローモーションで家に上がらせて、プシャ・Tの” Nosetalgia “をかける。

 

寝室に入って、カーテンを開ける。そして袋詰めのウィードを取り出した。

 

時は経って》

AJが彼の大きなクローゼットに入って行った。そして葉っぱの吸引機を持って出てくる。
処方されたボトルもそこにはある。

 

その頃》

裸のマーカスがシャワーから上がり、クローゼットに入って行った。そしてコンドームを取り出してくる。

 

その頃》

 

ファムはベッドの真ん中で瞑想している。ベッドの上を4インチほど浮いている。

 

*******[ここで ” No Dial  “を再生 ]*******
(リリックはありません)

 

 

[VISUAL]


 

 

ボーイが横になっている、ベットに仰向けに寝て、天井を見つめている。

巣から糸をぶら下げた蜘蛛たちが、ベッドの4つの柱からゆっくり落ちてくる。可愛らしい様子だ。
4匹とも同時に揺られながら落ちてくる。

彼らがこう囁く :

……どこにいるんだ?
…………….こいつ誰だよ?
…止めとこうぜ

 

おおよそ歌を歌っているようだ。

 

 

*******[ここで  ” THE WORST GUYS “ を再生 ]*******


BECAUSE THE INTERNET
ALL STORY (SCREEN PLAY) & ALL SONGS

 

SCREEN PLAY (STORY) PART 1

Ⅰ. Crawl

SCREEN PLAY 1-2 

Ⅱ. Worldstar

SCREEN PLAY 1-3

Dial Up (No Lyrics)

Ⅰ. Worst Guys (Feat. Chance The Rapper)

 

 

SCREEN PLAY PART 2

Ⅱ. Shadows

SCREEN PLAY 2-2

Ⅲ. Telegraph Ave.

SCREEN PLAY 2-3

Ⅳ. Sweatpants

SCREEN PLAY 2-4

V. 3005

 

 

SCREEN PLAY 3

Playing Around Before Party Starts (No Lyrics)

Ⅰ. The Party

SCREEN PLAY 3-2

Ⅱ. No Exit

SCREEN PLAY 3-3 (Death By Numbers)

 

 

Ⅰ. Flights Of The Navigator

SCREEN PLAY 4

Ⅱ. Zealots Of Stockholm

SCREEN PLAY 4-2

Ⅲ. Urn

SCREEN PLAY 4-3

 

 

Ⅰ. Pink Toes

SCREEN PLAY 5

Ⅱ. Earth: The Oldest Computer (The Last Night) (Feat. Azelia Banks)

SCREEN PLAY 5-2

Ⅲ. Life: The Biggest Troll (Andrew Auernheimer)


Click HERE to More Songs by Childish Gambino
チャイルディッシュ・ガンビーノの他の楽曲の和訳・紹介は こちら をクリック

アーティスト一覧はこちら