BECAUSE THE INTERNET SCREEN PLAY PART 2-4
TO ” V. 3005 “
【室内・オークランドのクラブ – 夜】
仲間たちは端にあるテーブルに座っている、ボーイはそのテーブルの端に座っていた。ファムはメールを送っていて、スワンクとスティーブが二人の女の子に話しかけている。店員が通り抜けてこっちに来る。
店員 : エイ、ここに座るのかい
THE BOY: ああ
店員: そうだな、じゃあ何かオーダーしてもらわないとな
THE BOY: ボトルとか?
店員: そうさ、ボトルならあるぜ
他のあいつらがこっちをじっと見ている
THE BOY: やっぱり12本頼むよ
店員は、ボーイに「口のない絵文字」のような顔をした。ボーイはただ彼を見ていた。
彼は真剣だ。そしてその店員は消えていった。
時は経って》
12人の女の子たちがボトルと、クラブの裏から出てきたシャンパンを持っている。まるでパレードだ。
みんなはそれをじっと見て、まるで、「Diddyがいるんだって?マジかよ。Diddyがいるんだってよ!」と騒ぎになっている。
(P. Diddyのことです。彼のような大スターのように金を使ったと)
そのパレードがボーイたちのいるブースに登りつめた。彼女たちがコーナーを曲がって振り向いたら、男たちは消えていた。テーブルの中央には札束が山積みになっている。
店員はそこに立ち尽くしていた。
【室内・ダイナー – 深夜】
[VISUAL]
男たちは飯に食らいついている。
SWANK: 獣は獣を食うんだぜ、なぁ俺らって獣だな!
STEVE: 俺たちずっと話してたけど、「自由意志と、人生の理解は誰かに与えられたもの」だろ。
だから肉食すべきじゃないよ、俺らに決定権はあるんだからさ。
SWANK: ナイジェリアは俺が育ったとこでさ、弟が羊を殺してた。俺たちは羊を育ててたんだ。
なぁ、俺はマジで羊が大好きでさ。でもある日、学校から家に帰ってきたら、家族が俺にナイフを渡してきた。血まみれの男を見たよ、悲鳴も聞いたし。それを見ても俺は肉を食ってんだ。
…俺はここにいた。
THE BOY: 俺たちここにいた
FAM: 何?
THE BOY: 俺たち同じことを、前にしてるよな
FAM: いやいや、俺たち初めて一緒にオークランドに来ただろ
THE BOY: 毎晩これなんだ、毎夜これを繰り返してるんだよ、本当だよ
FAM (気持ち悪がって): おいおい、俺たちループにハマってるってか
ボーイは話を聞くのを辞めた。通路の反対側には少年達のグループが飯を食っている。
彼らは笑いあって、裏でコソコソ話してる、そこまでガラは良くなさそうだ。
一人の女の子が歩いていった、彼女の後ろには、カラフルな90sのキャップをかぶった男が。
彼は壁にペンで何かを書いている。
彼はこう書いていた「roscoe’s wetsuit」
ボーイは立ち上がって、歩み始めた。
THE BOY: ちょっと失礼、それってどういう意味だ?
キャップの男: 何の話?
THE BOY: 「Roscoe’s wetsuit」だよ
キャップの男: あぁ?わからないよ
THE BOY: いや、わかるはずだろ
キャップの男: は?
THE BOY: 君はその意味がわかってるだろ、教えてくれ
キャップの男: わからないね、ネットで見たんだ
THE BOY: それじゃあ見たまんま書いたってワケかい?
キャップの男: あんた何が言いたいんだよ!?
ファムが歩いて来た、ボーイの肩を掴んで
FAM: なあ、もうやめようぜ
ボーイとファムは席に腰を掛けた。
キャップの男:「クソくらえ」って意味だよ!
ボーイはテーブルに拳を叩きつけた。大きな音がした。ダイナーにいる全員が彼をみた。ボーイは俯いたまま見上げなかった。
THE BOY (静かに): それが何なのか教えてくれ、それか、無理矢理にでもお前に答えさせるからな。
沈黙
時は経って》
【外・ホテル – 夜】
男たちはホテルのフロントでチェックインを済ませている。
SWANK: あいつマジで怖かったよ!「顔を開けた絵文字」みたいな顔してたぜ!
FAM (ボーイに向けて) : 大丈夫かい?
ボーイは何も答えない。
【室内・ホテルのロビー – 夜】
彼らはロビーに入っていった。そこではインディアンのウェディングが催されていた。
多分彼ら自身は「インディアン・ウェディング」とは呼ばないのだろう。
彼らにとっては普通のウェディングだ。ただそこに参加している人がみんなインディアンなだけで。
ホールで何人かの男たちが言葉を交わし、静かに笑っている。
ボーイたちが通り過ぎる脇目で、宴会を行う部屋の扉が空いていた。ボーイが立ち止まった。
新郎と新婦がゆっくり踊っている。新婦は本当に美しい。
緑の瞳に、漆黒の肌。彼女はビジネス・ウーマンのオーラを纏っていた。
彼にスタンフォード大で出会ったら「信頼できそうだ」ときっと思うだろう。
そんな新郎は、白人の正装を風刺したかのような、まさに白人らしい外見だった。
STEVE: 彼の幸せを祈るよ
SWANK: いや、彼は他の人種の影響を全く感じさせないね。
彼はただ白人の由緒正しき伝統をやってるだけさ。それが彼の求めてることだろ。
AJ: 本当かよ?例えば?
SWANK: あぁ、俺、女の子が” Boy Meets World “を見てる時、よくキレちまうんだよ。
「Ryder Strongは黒人の彼女がいて、最高にイケてるわ」ってさ。クソくらえって感じだね。
(” Boy Meets World “は、ディスニーチャンネルで放送されていたドラマ)
AJ: おいおい、俺の父さんは白人で、彼の白人の両親は、俺のママを気に入ってなかったけど。結局仲良くなったぜ。
SWANK (思い切って) : おいおい哀れな白人だな!まぁ黙れよ。明るい肌の色素なんて、外に取り出しちまえばいいんだ
THE BOY: 俺初めて見たよ
FAM: ダンスの話か?
THE BOY: いやウェディングさ
FAM: マジかよ、でも結婚ってマジでダサいよな。つまり、わかるだろ。でもなあ、永遠だぜ?
永遠って何だ?今までに思ってた永遠だよな?
(Outkastの”Ms. Jackson”から)
THE BOY: つまり、あの二人がどちらも結婚なんてしたくないと思ってると、お前は思うのか?
FAM: あぁ、二人ともそんな感じだろ。
THE BOY: 彼らはマジで幸せそうに見えるけどな。
FAM: 彼らはゴールに辿り着いたんだろ、でも年内にこう思うよ「あぁ、クソ、ゴールなんてクソだったんだ」ってさ。
MARCUS: ゴールがクソだって?
FAM:人生にゴールを作るなんてアホだぜ。俺が思うに、この人生はただ楽しむためだけにあるんだ。
ダイナーで聖書を見たせいだな。影響されちまったよ。もう俺は上に行くぜ。
THE BOY: オーケー。
二人ともそこで少しの間立ち止まった。
FAM: 助けが必要になるな
AJがファムの腕を掴んで、引っ張った。
FAM (続けて): さあ行こう
彼らはエレベーターに向かっていった。
MARCUS: 俺はちょっと花嫁の付き人を見にいってくるよ
彼も歩いていった。
STEVE (マーカスに向けて): ジバンシー!
MARCUS (その声に返して): あぁ、神の加護がありますように。
(ドレイクの” All Me “から)
STEVE (ボーイに向けて): お前はどうするんだ?
ボーイはカップルをじっと見つめている。
THE BOY: 俺はここにいることにするよ
SWANK: 大丈夫か?
THE BOY: 全然大丈夫さ
彼らはカニエみたいに肩をすくめて、バーに向かっていった。彼らと離れ、ボーイは結婚式の宴会場に入っていった。
【室内・宴会場 – 夜】
照明は薄暗い。出席者の多くは、小便だかで、席を立っている。
ボーイはカップルをじっと見ている。彼は動画を撮ることを決めた。インディアンの男がボーイに近づいてきた。
年老いたインディアンの男:今日は誰の招待でやってきたんだい?
THE BOY (携帯から目を離さずに): 新郎さ。一緒のカレッジに行っててね
年老いたインディアンの男: あぁそうか。素晴らしい式だよな
THE BOY (誠実に): 美しいよ
年老いたインディアンの男: 友達たちが結婚し始めたら、次は君かもな
THE BOY: 俺はそうは思わないね
年老いたインディアンの男: みんなよく言ってることだろ。30年も前からそういう言い伝えさ
THE BOY: 俺は結婚なんて信じないんだ。いや、そうじゃないかもしれないけど。俺は反対だね
年老いたインディアンの男: それじゃあ、君は何を信じているんだい?
THE BOY: クールなママだね。
年老いたインディアンの男: あぁ、でも何人の女性が君の考えに賛同するかな?
THE BOY: あなたの思うより、たくさんいると思うよ。
もし働いていて、子育てや、家庭を養うことに興味があるなら。
俺よりもちょっと年を取ってて、責任感がある人なら特にさ。
別に決めつけてるわけじゃないんだけどね。あなたはもう、うんざりしてる?
年老いたインディアンの男: 結婚にかい?
THE BOY: そう。結婚生活や彼女に。そして自分自身にさ
彼は考える。
年老いたインディアンの男: ああ。時々ね。
THE BOY: それは何で?
年老いたインディアンの男: 俺は男らしくいなきゃいけなかった。そういう時代だった。でも後悔はしてないよ。
THE BOY: 俺は男らしくなくても別によかった。俺はやりたいことだけやってきた。
俺の得意なことも見つけたし。そこで誰かを妊娠させることはなかったんだ。
俺は「結婚とは何か」ってことに対して、準備をしてきたんだ、成熟した関係を作ってきてね。
年老いたインディアンの男: 成熟した関係?
THE BOY: あぁ、俺は今でも元彼女全員と連絡を取ってるんだ。みんな今では友人だから。
年老いたインディアンの男: 君はまだ彼女たちに電話できると。
THE BOY: まあ、誕生日のメッセージを送ったりはするね。
年老いたインディアンの男: それを友人とは呼ばないよ。俺はそれを上司とやってるけどさ。
俺はそのボスが嫌いなんだよ(ボスの方を向いて)。あのクソ韓国坊主は、自分が何でも知ってると思い込んでる。
沈黙
年老いたインディアンの男 (続けて): 君は何をしている人なんだ?
THE BOY: 俺はセレブや、政治家とか、世間から反応を得やすければ誰でも、根拠なく批難しまくるんだ。
その反応や議論をブログに投稿してる。ゴシップ・ブログに金を払って、俺のサイトを広告させてもらう。
時々、俺と仲間で出版もするんだ。セレブとか政治家の泥を掘り返したクソみたいなものを、ネットで見つけてね。
ニーチェ・ブックストアや、俺たちに合うデカい大きな店に売ってるんだ
インディアンの男はただじっと見ている。理解はしていない。
THE BOY (続けて): あなたは今いくつなの?
年老いたインディアンの男: 53だよ
THE BOY: 俺はまるで、ビル・オレイリーじゃないか
(コメンテーターのビル・オレイリーのこと。ニュース番組で、政治家に対し、際どい質問を絶え間なく投げかけるコメンテーターです。彼のように質問をぶつけてると)
年老いたインディアンの男: おいおい
年をとった男は去っていった。冴えない男がスーツを着て、ステージに立っている。みんなダンスが終われば拍手をしている。
スーツの男: 俺はサフィアとグレッグとはカレッジの頃からの付き合いだ。この日が来ることはわかってたよ。2年の時に俺の部屋で、みんなでハイになったあの時からさ。(母の方を向いて) すいません。ヒーリー婦人。でもグレッグはウィードを吸うんだ。知ってるべきだと思うぜ
みんな笑っている。
スーツの男 (続けて): でも正直に言うと、二人が健康で幸せな人生を送ることを本当に祈ってるよ
「おぉ〜」
スーツの男 (続けて): それじゃあ今から、伝統的な「永遠への進行」を行うよ。新郎と新婦に、来たる幸せな毎日を祈って。
みんなが拍手をしている。
*******[ここで ” 3005 ” を再生]*******
BECAUSE THE INTERNET
ALL STORY (SCREEN PLAY) & ALL SONGS
Dial Up (No Lyrics)
Ⅰ. Worst Guys (Feat. Chance The Rapper)
Playing Around Before Party Starts (No Lyrics)
SCREEN PLAY 3-3 (Death By Numbers)
Ⅱ. Earth: The Oldest Computer (The Last Night) (Feat. Azelia Banks)
Ⅲ. Life: The Biggest Troll (Andrew Auernheimer)
Click HERE to More Songs by Childish Gambino
チャイルディッシュ・ガンビーノの他の楽曲の和訳・紹介は こちら をクリック
アーティスト一覧はこちら