BECAUSE THE INTERNET SCREEN PLAY PART 2-3
TO ” Ⅳ. Sweatpants “
【外・マンション – 夜】
スワンク、スティーブ、ファムの3人が車の中で眠っている。 ボーイは運転席に腰をかけている。
彼は携帯を取り出して、テキストを打ち出した、宛先は” NYALA “という名前だ。
「今、迎えに行ってるよ」
…(この瞬間、あなたはよくわかるはずだ、彼らの間でどんな文字が交わされ、どんな関係なのかは)
彼女は打ち返す「ダメよ」
ボーイはそれをじっと見つめた。そして車のエンジンをかけ、ラジオをつけて、車道を走り抜けて行った
時は経って》
マンションの玄関から、ファムとベッドで寝ていた「あの女」 が出て行くのが見える
” ファムのよく知る女が家から出てきたのだ ” 「どこなのファム?」
【Interstate-5 (州高速) – 夜/早朝】
[VISUAL]
運転をしているボーイを除いて、みんな眠りについている。(AJも車内にいる。彼らはAJも拾ったようだ)
ロイドの” Oakland “がラジオで流れている。ボーイは音量を上げた、まるでミュージック・ビデオの中にいるかのような気分だ。彼はもたれかかれるよう、シートを押し倒した。
SWANK: おぉ、おい!
彼はスワンクの膝を押し倒してしまったようだ。
「ごめんよ」
ボーイは誰もいない高速でスピードを上げる。本当に美しい。
この道路のどこかを走る彼らに、工場達は光を放ち続けている。何の工場なのかはわからない。
地球にとっては、きっと酷いモノなんだろう。でも夜の工場は、本当に魔法のようだ。彼は工場を通り抜けて行った。
緩やかな丘がたくさんある。たくさんの農場に、たくさんの肉処理場。匂いは最悪だし、どこか暗い様子だ。
牛たちはみんな本当に悲しそうだ。俺が悲しませてしまったのかもしれないし、何ともないのかもしれない。
彼らの進む道の脇には、縦横に並ぶ穀物の列が。それをじっと見つめている。
大きな看板が立っている。そこにはこう書いてある「ROSCOE’S WETSUIT」
ボーイはそれを見つめている。ただ「roscoe’s wetsuit」と書いてあるだけの白い看板を。
【外・道中のIN-N-OUTの店外 – 昼】
男たちは車の上に座っている。パーキングの端でハンバーガーを食べながら。
ボーイはダブル・ダブルバーガーを口に運びながら、さっきの肉処理場を思い浮かべる。手に持っているバーガーをみて、彼は笑った。
二人の女性がこっちに歩いてきた。彼女たちはまるで、1930年代後半って感じの見た目だった。
スワンクが目をつけた。片方の女性がノースウエスタン大のパーカーを着ていた。
SWANK (パーカーを見て): シカゴからはるばるだね。
女性 1: 卒業生よ。
SWANK: マジかよ、23歳以上には見えないよ。
彼女は小さく笑って、ドアを閉めた。そして車を走らせて行った。
SWANK : 見たかよ?ジョニー・アップルシードみたいに自信満々だったぜ、なぁ、マジであんな感じなんだな。
その時、In-N-Outの横に車がとてつもない勢いで駐車した。二人の男が乗り出してきた、マスクを着けて銃を持っている。
FAM: マジかよ!
彼らは店内に走って行った。人が車に走って戻って、どこかに走っていくのが見えた。俺たちはみんな車のシートに座ったままだ。ずっと食べ続けている。
数分が経った。銃声は聞こえない、ただ大声は聞こえてきた。
二人の男が走って出てきた、それと同時に、警察が向かってくる音が聞こえてくる。
強盗の男 1: 「行くぞ、ライアン!」
AJ: あいつら本名使ってるぜ、アホだな。
STEVE: コードネームかもよ。
AJ: あれは確実に本名だぜ。誰も強盗の名前で” ライアン “なんて使わないだろ。あるとすれば…” 蛇男 “みたいな感じだろ。
全員が顔を見合わせた。
AJ : クソくらえだよ、俺なら女が働いてるところで、強盗なんかしねえのに。
警察が来た。ライアンは逃げようとする。でも捕まってしまった。もう一人の男が警察に発砲した。
FAM : ここを離れたほうがいい。あいつら撃ちやがったぜ。つまり警察に応援が来て、周りのやつにも警戒しろってことになりかねないからな。
MARCUS (キャスターの口調で) : 二人の男がIn-N-Outバーガーの強盗の容疑で逮捕されました。(もごもご喋って)
また、何人かの黒人が死に至りました。 私たちにもまだ不明ですが、これはニュースです、みなさん!
STEVE : 「争いの後、死に至った容疑者は、銃を手にして自分自身の頭に発砲した。警察の車の後ろで手錠をされていたにも関わらず」だってよ。
THE BOY : 警察署長の言い分は「調査は必要ない」だとよ
STEVE : 「白人は無事だったな!」
彼らは笑う。そして再び車を走らせ始めた。
突然、警察の車が2台、彼らの前で停車した。
警察 1: 「手を上げろ!」
STEVE: クソ。
全員が手を上げた。
【外・オークランドのストリート: 昼】
みんな少しガッカリしている、沈黙、そして更なる沈黙が続く
THE BOY: 着いたぜ
彼らは横並びの住宅街に車を止める
MARCUS: グレート、でも、なんでここなんだい?
ボーイは外に出て、玄関まで歩いて行った。ノックしようとした時、ドアが開いた。
” ナイラ “が立っていた。彼女の顔は怒りと不思議な顔で混じっていた。
思うに、彼女は泣くのを堪えていたみたいだ…それも1時間前くらいに?
THE BOY: ヘイ。
NYLA: あなたはある”ポイント”にまで到達してしまったの。もう昔と同じような感情を取り戻せないポイントまでね。
そのポイントは人でも、特定の場所でもない。自分が何を考えているかも理解できないんでしょ。
なんでかって? 体のどこかが壊死したか、消えちゃったんじゃないの。
THE BOY: ハイ、ナイラ。
NYLA: あなたが一人の時、その気持ちを思い出せたかもしれないけどね。何かの曲にでも影響された?
でもそんなはずもないわ。もう消えてしまったんだもの。死んだの。理解した?
THE BOY: ああ、もちろんだよ、でもナイラ…
NYLA: 私がその” ポイント “なの(付け加えて)。
涙。彼女は悲しんではいない。ただ怒っている。
家の廊下から、一人の男が頭を覗かせている。ボーイとその男は目を交わせた。
THE BOY: これは君の思い浮かべてるものじゃないだろ。
俺はここに君を見に来たんじゃないんだ。俺はこの男が死んだのを見て…
NYLA: 見て、怖くなったんでしょ。だからここに来た。
THE BOY: 怖くなんかないさ。俺はただ俺のことを少しでも知ってる人と一緒にいたくて
NYLA: あなたなんて知らないわ。付き合ってなんかないの。私には連れがいるから、お家に帰って。
THE BOY: オーケイ。今は君が大事なんだ。
NYLA: 「大事」?、どうだっていいでしょ?あなたはもう大人なの。それに、あなたは私に恥をかかせた。
THE BOY (廊下にいる男に向けて) : 俺たちは子供を作ろうって約束してたんだ。
彼女がそう言ってきて、二人で計画を練ったんだ。まるで大人だか何だかみたいにね。
でも俺が約束を破ったんだ。だから…つまり、君は2番目だって言いたいんだよ。
男はこうなった -__- [横目を使う絵文字]
NYLA: どうしちゃったの?
THE BOY: わからないんだ
NYLA: 私もよ
二人にとって本当に悲しい瞬間だ。彼らは真実を知りたがっている。ナイラがドアを閉める。
NYLA (ドア越しに) : 頼むから成長してね。
ボーイはそこに立っている。そうすると、スワンクがドアの前まで歩いてきた
SWANK: 彼女の家のトイレ使ってもいいかな?あのダブル・ダブルバーガーのせいだよ
ボーイはその場を離れて、車に戻る。スワンクは少しの間そこに立っていた。結局、手で屁を振り払って、彼も車まで歩いてきた。
時は経って》
*******[ここで ” Sweatpants ” を再生]*******
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Dial Up (No Lyrics)
Ⅰ. Worst Guys (Feat. Chance The Rapper)
Playing Around Before Party Starts (No Lyrics)
SCREEN PLAY 3-3 (Death By Numbers)
Ⅱ. Earth: The Oldest Computer (The Last Night) (Feat. Azelia Banks)
Ⅲ. Life: The Biggest Troll (Andrew Auernheimer)
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