Jorja Smith : Instagram
DECEMBER 7 , 2019
1997年、UKウォルソール出身のシンガーJorja Smith(ジョルジャ・スミス)は現在世界的に注目を集めるアーティストだ。
2016年にデビュー・シングル” Blue Lights “をリリースして以降、本格的に活動を始め、ドレイク『More Life』に2曲ゲストとして参加。2018年にはデビュー・アルバム『Lost & Found』をリリース、2018年のグラミー賞「Best New Artist」にノミネート、2019年Brit Awards「Best Female Artist」を獲得するなどアーティストとして約3年間で多くを手にしてきた。
そんな22歳の彼女がNYのラジオ局「Hot 97」の番組「Ebro in the Morning」に登場。
どんな音楽に影響を受けたか。Burna Boy(バーナ・ボーイ)との最新シングル” Be Honest “についてなどを語ってくれたので紹介したいと思う。
彼女は普段からあまりインタビューには登場しないタイプだ。このインタビューでMCは彼女にまず「なぜインタビューが苦手なのか」を尋ねている。
“ 時々ね。まず私は歌うことが好きだし、歌詞の中にメッセージは込められていると思う。
去年多くのショーに出演して、とても疲れていて話したくない状態で、無理して笑顔でいなきゃいけないし、「どんな風に?どうやって?」と詳細に答えるのが嫌だったの。
でも同時にみんながそれを知りたがっていることも理解してるから、やらないとね。 “
確かに彼女の楽曲には深いメッセージが込められている。
デビュー・シングルであり、彼女の代表曲” Blue Lights “には地元ウォルソール、バーミンガムで黒人男性たちが警官に肌のカラーによって不当に扱われたり、暴力を受けている実情と、その不安を歌っている。
“ サイレンの音が近づいたら逃げて。
サイレンの音が近づいたら逃げた方がいい。
サイレンの音が近づいたら、
ブルーライト(パトカーのサイレンのカラー)はあなたへ向かってくるから。 – “ Blue Lights “ “
また彼女はSSENSEのインタビューにて、人気を手に入れたことでプライバシーが無くなったこと、ソーシャルメディアで中傷する人々について嘆いていることもあり、その一面が今回のインタビューでも同様に見られた。
彼女はファンの気持ちを理解しているものの、必要以上にプライベートを掘り下げるようなインタビューに関しては今一度考え直す必要があるのかもしれない。
“ プライバシーがなくなった。誰もが私が何をやってるのか知りたがっていて、誰もがすでに私が何をしているのか知ってる。そして誰もが私のやることに意見を持ってる。私が赤いドレスを着てる写真、見た?皆から妊婦みたいに見えるって言われた写真よ。自分のお腹がそれほどぺたんこじゃないことは、私だってわかったわよ。理解できないのは、どうして世の中には、他人を嫌な気分にするために、1日のうちの大切な3分間を費やそうという人がいるのかの方よ。そういうのには、できるだけ注意を払わないようにしてる。見たら、本当に悲しくなるし、何よりリアルじゃないから。何もリアルじゃないわ。– SSENSE ”
また彼女は自身が受けた音楽的な影響について、どのように音楽を始めたかについても明かしてくれた。
“ いつも家に帰ると音楽がかかっていた。ママはブラック・サバスが好きだったし、お父さんはディアンジェロやダミアン・マーリーが好きだった。
でもレゲエをよく教えてくれたのはママだった。
11歳から18歳の間にはクラシック・ソングを習っていたから、フランス語やドイツ語でクラシックを歌っていたりもしたわ。 ”
両親から受けた音楽的な影響は大きいと彼女は語る。
また彼女自身は、エイミー・ワインハウス、ニーナ・シモン、ダミアン・マーリーがお気に入りのアーティストだと語っている。特にダミアン・マーリーはリリックをノートに書き記すほどだという。
18歳(2015年)の時にロンドンに引っ越し、スターバックスで働きながら音楽活動を始めた彼女だが、その以前からクラシック・ソングの教室に通うなど、音楽に触れるだけでなく、自身で歌うことにも慣れていたようだ。
彼女はデビュー以降、様々な有名アーティストと共演を果たしている。
UKガレージ、グライムのプロデューサーPreditah(プレディター)、ストリーミング時代のキングDrake、Kali Uchis(カリ・ウチス)、ナイジェリア出身のシンガーBurna Boyなど、ジャンルは違えど、それぞれのフィールドで一流の評価を得ている。特にジョルジャの最新シングル” Be Honest “でゲストとして参加したBurna Boyとの出会いについて、彼女はこう語った。
“ 私から彼に連絡したの。音源を送ったら、「ドープだ。」って彼が言ってくれたから、マドリッドのスタジオに入って” Be Honest “をレコーディングしたわ。
その時に” Gum Body “もレコーディングしたの(Burna Boyの最新アルバム『African Giant』の収録曲)。”
一方で「リアーナにはDMを送って開封されたけど、返信がなかったわ。」とリアーナのことを「クイーン」と称しながら、彼女から連絡がなかったことを明かした。内容は不明だが、このエピソードからリアーナが相当多忙なことが伺える。
デビュー・アルバム『Lost & Found』は2018年6月にリリース、セカンド・アルバムを期待するのは時期尚早かもしれないが、今年8月にリリースされた” Be Honest “を聴けば、その期待は高まるばかりだ。
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