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Self Control

Album : Blonde
Track : 7
Year : 2016
Produced by : Malay, Jon Brion & Frank Ocean

Frank Ocean (フランク・オーシャン) の2016年リリース『Blonde』から7曲目” Self Control “を紹介します。

この曲に対して、フランクはこう語っています。

「この曲 ( Self Control )はある人との、実際の関係を語った曲なんだ。その人とは正式に付き合ってた。別れたのは、どちらのせいってワケでもなかった。ただ二人の波長がほんの少し合わなくてさ」

上記のように、この曲はフランクが「別れた相手への思い」を綴った作品です。

一度「二人に将来がない」と確信を得て、別れた関係を引き延ばすことは、お互いにとって良いことではありません。
だからこそ、二人には” 決まり “がありました。
それは二人が再び惹き寄せられてしまった時に、タイトルである「セルフ・コントロール – 自制」を用いて、「会いたい」気持ちを抑えること。そうすることで、二人はお互いに次のステップに進めるんだと。しかし、フランクの心の中には、” 自制 “できる以上の、思いが募っていました。

そんな彼の中にある抑えきれない思いが、この曲では表現されています。


[Intro: Frank Ocean]
Poolside convo about your summer last night, ooh yeah
プールサイドで君と昨日の夜について話してる、エイ

About your summer last night
昨日のことだよ、夏の一夜について

Ain’t give you no play, mm
君をもて遊んでるわけじゃないよ

Could I make you shive last night?
昨日は君を気持ち良くさせることができたかな?

Could I make you shy on the last night, last night?
それとも不安にさせちゃった?昨日の夜のことさ

Could we make it in? Do we have time?
家に上がってく時間はあるかい?
(” Make it in “というラインは、「挿入する」という性的な表現にも聞こえます)

 

[Verse 1: Frank Ocean]
I’ll be the boyfriend in your wet dreams tonight
今夜、俺は君の夢の中で” ボーイフレンド “になるのさ
(フランクはバイ・セクシャルです。また” wet dreamz “とは” エロい夢 “のこと。性的な表現です)

Noses on a rail, little virgin wears the white
鼻をラインに乗せて、幼いヴァージンは白い服を纏ってる
(” 白 “というのは純白・潔癖というイメージがあると同時に、” コカイン “を彷彿とさせる色です。
前半の「鼻を” ライン “に乗せる」というのは、コカインを机の上にライン状に並べることから。
経験の浅い、フランクの相手の男性がコカインを吸引している姿が浮かびます)

You cut your hair but you used to live a blonded life
君は髪の毛を切った、でもまだ” blonded “な生活から抜け出せない
(” Blonded “は髪の色である” ブロンド “とも取れますが、” Blinded – 無知・軽率 “という単語にも聞こえます。
この” 無知 “というワードは、前作『Channel Orange』でもテーマになっていたので、こちらを意味している方が可能性としては高いでしょう)

Wish I was there, wish we’d grown up on the same advice
一緒にいたかったよ、俺たち二人とも「同じ教え」の元に育っていればよかったのに
(生まれた後に芽生えたアイデンティティ・知識によって、二人の考えはすれ違ってしまいます。
もし同じような環境で育っていれば、二人の考えは似通っていたのに。と)

And our time was right
そうやって二人の時間が上手く行けばよかったのにさ

 

 

[Chorus: Austin Feinstein]
Keep a place for me, for me
居場所をくれよ、居場所が欲しいんだ

I’ll sleep between y’all, it’s no thing
お前ら二人が寝てる間でも、どうってことないさ
(相手に新しい恋人ができても、フランクは構わないと)

It’s no thing, it’s no thing
どうってことないさ、大丈夫だよ

Keep a place for me, for me
俺は居場所が欲しいんだ、自分の居場所がね
(プリンスの” When You Were Mine “を引用していると言われています。この曲はフランクのお気に入りであり、ライブでカバーしたこともあります)

 

 

[Verse 2: Frank Ocean]
Now and then you miss it, sounds make you cry
時々、君も恋しくなるだろ、” 音 “を聞けば涙がこぼれたりしてさ
(相手の男性も、二人の関係が恋しくなる時があると。特に、音楽など耳から入ってくる情報で思い出すことがあると)

Some nights you dance with tears in your eyes
君は夜中に、涙を浮かべながらダンスしてる

I came to visit, ‘cause you see me like a UFO
君の元に行ってしまった、だって君は俺のことを、まるでUFOみたいに見るから
(彼はフランクの気持ちや、心の内側がわからなくなっていたんですね。だからこそ、得体のしれない” UFO “のように見ていたと)

That’s like never, ‘cause I made you use your self-control
そんなことないんだよ、だって俺が君に「セルフ・コントロール」を教えたんだから
(” セルフ・コントロール “とは、二人の関係・距離を近づけることを「自制」することです。すでに別れた彼らが、再び会うことが良いことに繋がるとは考えにくいわけです)

And you made me lose my self-control, my self-control
でも君は俺の「セルフ・コントロール」を失わせるんだ
(” 君 “の魅力は、フランク自身のセルフ・コントロールを失わせてしまうと。フランクは” 君 “に会いに行ってしまっています)

 

[Chorus: Austin Feinstein & Yung Lean]
Keep a place for me, for me
居場所をくれよ、居場所が欲しいんだ

I’ll sleep between y’all, it’s no thing
お前ら二人が寝てる間でも、どうってことないさ

Keep a place for me, for me
俺は居場所が欲しいんだ、自分の居場所がね

It’s no thing, it’s no thing
どうってことないさ、大丈夫だよ

It’s no thing, it’s no thing
どうってことないよ、大丈夫だから

 

 

[Bridge]
Sometimes you’ll miss it
時々、君も恋しくなるだろ

And the sound will make you cry
あの” 音 “を聞けば、君の目には涙が浮かんでさ

And some nights you’re dancing
君は夜中に

With tears in your eyes
涙を浮かべながらダンスしてる

 

 

[Outro: Frank Ocean]
I, I, I know you gotta leave, leave, leave
わかってるんだ、君はここを去った方が良いって

Take down some summer time
夏の間だけ一緒に過ごさないか

Give us, just tonight, night, night
今夜だけで良いから、時間をくれよ

I, I, I know you got someone comin’
わかってるよ、君の恋人がこれから来るって

You’re spittin’ game, know you got it
君にとってはこれもゲームだよね、あぁ君の勝ちさ

I, I, I know you gotta leave, leave, leave
わかってるんだ、君はここを去った方が良いって

Take down some summer time
夏の間だけ一緒に過ごさないか

Give us, just tonight, night, night
今夜だけで良いから、時間をくれよ

I, I, I know you got someone comin’
わかってるよ、君の恋人がこれから来るって

You’re spittin’ game, know you got it
君にとってはこれもゲームだよね、あぁ君の勝ちさ

(Nobody else, nobody else)
(誰でもない、誰でもない君さ)

I, I, I know you gotta leave, leave, leave
わかってるんだ、君はここを去った方が良いって

Take down some summer time
夏の間だけ一緒に過ごさないか

Give us, just tonight, night, night
今夜だけで良いから、時間をくれよ

I, I, I know you got someone comin’
わかってるよ、君の恋人がこれから来るって

You’re spittin’ game, know you got it
君にとってはこれもゲームだよね、あぁ君の勝ちさ


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