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May 2019 – warm & cold –

 

RECOMMENDは、まだあまり知られていないものを中心に、
今聴いておきたいアーティスト・アルバム・楽曲を紹介するコーナー。
ストリーミング・サービスで山ほどの音楽が溢れている中、
「何を聞けばいいかわからない」「最近音楽に新しい発見がない」
そんな人に今フレッシュな音楽を届けます。

5月のテーマは- warm & cold –
日中は真夏のように暑く、夕方には肌寒い。
暑さと寒さ、2つが混在している季節がこの5月。
そんな5月をイメージして今回の【RECOMMEND】を作りました。

 

 


Genre  :  Dance / Electric
Artist  :  Sunni Colon
Song  :  ” Mornin Dew ”
EP : 『Satin Psicodelic』

Sunni Colon (スンニ・コロン)はLAを拠点に活動しているアーティスト。
ダンスやファンクなど、様々なサウンドをミックスさせたオリジナルな楽曲が特徴的で、すでに2つのEP『Thierry Disko』『Satin Psicodelic』をリリースしています。
今回は後者のEPから” Mornin Dew “という曲を紹介します !

2013年に勤めていたデザイン会社を辞め、サウンドクラウドを中心に音楽活動を本格的に始動させた彼。
デザイン会社での経験もあるのか、自身がディレクションを務めたアルバムのコンセプト・ビデオでも抜群のセンスを放っております。動画内で緑色の髪をしている彼を見ると、ついフランク・オーシャンの姿を重ねてしまいますね・・・笑

 


Genre  :  R&B / Pop
Artist  :  Leven Kali
Song  :  ” Mad At U ”
Album : 『Low Tide』

Leven Kali (レヴィン・カリ)は、LA出身のアーティスト
先日ファースト・アルバム『Low Tide』をリリースしたばかりで、The Internet のリードヴォーカルSyd (シド)を迎えた一曲” Do U Wrong “などの曲も話題ですが、今回は9曲目” Mad At U “を紹介します。

美しい歌声と、LAの波風が聞こえてくるような、明るく開放的なサウンドの組み合わせ。ファースト・アルバム『Low Tide』は5月の暑いお昼にはぴったりですね !

 


Genre  :  R&B
Artist  : Jamila Woods
Song  :  ” EARTH ”
Album : 『LEGACY! LEGACY!』

シカゴ出身のシンガーJamila Woods (ジャミラ・ウッズ)を紹介します。

先日リリースされたアルバム『LEGACY! LEGACY!』は、「今までの人生で自分が影響を受けてきた作品・アーティスト」を表した言葉。
” GIOVANNI ” = 詩人のNikki Giovanni。” SONIA ” = 同じく詩人のSonia Sanchez。と、収録曲のタイトルを見れば、このアルバムが特定の人物を思い浮かべ、作られた作品であることは間違いなそうです。
彼女はアルバムのコンセプトについて、
「私は、” 特定の人たちについて “の曲を作ろうとは思っていなかったわ。でも曲が自分自身を表現するモノだとは思ってるの。尊敬する人たちの視点・作品というレンズを通して、物事を見ているのよ。」と語っています。

同郷のラッパーSaba (サバ)、R&BシンガーのtheMINDも参加しております部分にも注目です!

 


Genre  :  R&B / Soul
Artist  :  Joyce Wrice
Song  :  ” Good Morning (Mndsgn Remix) ”
Single

Joyce Wrice (ジョイス・ライス)は、カリフォルニア・サンディエゴ出身のシンガー。
J Dilla、Madlibなどの一流アーティストも擁するLAのインディーズレーベルStones Throwと契約を結んでいる彼女。

今回紹介するのは” Good Morning “という一曲。同レーベルのMndsgn(マインド・デザイン)がリミックスを手がけ、ジャジーかつスイートなサウンドになっております。

 


Genre  :  Rap / Soul
Artist  :  Ric Wilson
Song  :  ” Dan Ryan ”
Single : 『Yellowbrick』

Ric Wilson (リック・ウィルソン)はシカゴ出身、現在22歳の若手ラッパー。
ディスコ・ラップと呼ばれている彼の踊りたくなるような明るい音楽は、ポジティブな雰囲気に包まれていて、彼の音楽を聞いているリスナーの気持ちをハッピーにさせてくれるような、そんな温かみがあります。

今回紹介するのは3月リリースのシングル『Yellowbrick』から” Dan Ryan “。

 

 


Genre  :  Alternative
Artist  :  Matt Martians
Song  :  ” Out the Game ”
Album : 『The Last Party』

2019年、The Internet (ジ・インターネット)のメンバーがそれぞれソロ・アルバムをリリースするという、嬉しいアナウンスがありましたが、トップバッターは、バンドのリーダー的な存在で、プロデューサー・キーボードを務めるMatt Martians(マット・マーシャン)でした。

2017年にソロ・アルバム『Drum Chord Theory』をリリースして以来のアルバムとなりますが、前作の「自由な作風」というイメージとは異なり、アルバムを通じて一貫した音作りがなされているように感じました。

スティーブ・レイシーのソロ・アルバムが5/24日に控えているということで、既にソワソワが止まりません。。

 


Genre  :  Dance
Artist  :  Hidden Spheres
Song  :  ” Words Can’t Explain ”
Single

Hidden Sphere (ヒドゥン・スフィア) は、イギリス・マンチェスターを拠点に活動するプロデューサー。
エレクトロなダンスミュージックに、ジャジー・ソウルの要素を加え、柔らかに展開されるサウンドが特徴的な彼の作品。
今回紹介する、” Words Can’t Explain “はロンドン出身の若手インディー・シンガーOscar Jerome (オスカー・ジェローム)を迎え、ハウス風に仕上がった一曲。
普段はヒップホップ・ラップをよく聞く私ですが、ソウルなど、様々な要素を取り入れたダンス・ハウスミュージックは非常に聴きやすいですので、普段あまりジャンルとして、聞かない方にもオススメしたいアーティストです。

 

 


Genre  :  Rap
Artist  :  Warrenisyellow
Song  :  ” Hearts ”
Single : 『Alien

Warrenisyellow (本名: Warren Hui)は、ジャカルタを拠点にしている現役高校生で、なんと17歳(!)のラッパー。
アール・スウェットシャツ、タイラー・ザ・クリエイター、フランク・オーシャンなどオッド・フューチャーに所属していたアーティストに大きく影響された。と語る彼の作品は「高校生」という若さを一切感じさせない質の高さを見せてくれます。

” Warrenisyellow “という名前に関しては、「Rich Chiggaを見てたんだ、今はRich Brianって名前に変えたけどさ。彼はアジア人だからChiggaって自分を言ってるし。わかるでしょ。だから俺は” yellow “なんだ。」と語っています。
同じインドネシア出身のラッパーであるRich Brianを追うように、自身の名前にアジア人としてのアイデンティティを込めています。
若い彼のこれからの活躍も楽しみですね !

 

 


Genre  : Soul / Folk
Artist  :  Moses Sumney
Song  :  ” Make Out In My Car (Feat. Sufjan Stevens)

Single

Moses Sumney (モーゼス・サムニー)は、カリフォルニア出身のシンガー。
昨年に来日公演を行なっているので、ご存知の方も多いとは思いますが、彼はフォークの要素をソウルに入れ込むというフォークトロニカ・ソウルというジャンルを生み出したアーティスト。

2018年リリース『Make Out In My Car』の中でも、フォーク・シンガーSufjan Stevens (スフィアン・スティーブンス)を客演に迎えた一曲を紹介します !

 

 


 


Genre  :  Rap
Artist  :  Chester Watson
Song  :  ” 40 Acres”
Single

Chester Watson (チェスター・ワトソン)はマイアミ州出身のラッパー。

すでに4つのアルバムをリリースしている彼はアール・スウェットシャツを彷彿とさせる、ヘヴィーなフロウが特徴的。ベッド・ルームでメイクしたビートは、浮遊感を感じるサウンドが多く、今回紹介する” 40Acres “も例に漏れません。

 


Genre  :  Ambient / Contemporary Classic
Artist  : Nils Frahm
Song  :  ” A Walking Embrace”
EP : 『Encores2』

Nils Frahm (ニルス・フラーム)はドイツ・ベルリンを拠点にしているアーティスト。
先ほどまで紹介してきた曲とは、かなり雰囲気が異なりますが、ピアノの音色が身体にスーッと入ってきて、ベッド・タイムなど、家でゆっくりしている時に聴くと、本当に落ち着きます。

クラシック音楽のファンでなくても、非常に聴きやすい「ポスト・クラシカル」は、5月の肌寒い夕方にピッタリなサウンドになっております。

 


5月の【 RECOMMEND 】はいかがだったでしょうか。
暑さにぴったりな爽快な楽曲と、
夜の肌寒さに寄り添う、そんな楽曲をイメージさせて頂きました。
同時に、フォーク・クラシックなど、今までに
紹介したことのなかったジャンルも紹介できたのではないかな。と思っております !

5月後半には、タイラー・ザ・クリエイター、スティーブ・レイシーなど
期待のアルバムのリリースも控えていて、そちらも楽しみですね!
では、また6月の【RECOMMEND】でお会いしましょう~!
(Spotify・アップルミュージックのプレイリストも是非活用ください!)