RECOMMEND
(March 2019)
RECOMMENDは、まだあまり知られていないものを中心に、
今聴いておきたいアーティスト・アルバム・楽曲を紹介するコーナー。
ストリーミング・サービスで山ほどの音楽が溢れる中で「何を聞けばいいかわからない」「最近音楽に新しい発見がない」
そんな人に今フレッシュな音楽を届けます。
(Spotifyのプレイリストを記事下に載せておいたので、是非追加してみてください!)
Genre : Rap
Artist : Little Simz
Song : ” Selfish”
Album : 『Grey Area』
リトル・シムズはナイジェリアにルーツを持つ、ロンドン出身のフィメールMC。3月1日に3枚目のアルバム『Grey Area』をリリースしています。アルバムのタイトル『Grey Area – グレー・エリア』は、彼女が今まで過ごした環境を表した言葉であると本人が語っています。
今回紹介するアルバムの3曲目” Selfish “は、ジャジーなサウンドと、「自分を犠牲にしすぎることなく、自分を大切にすることも重要なんだ」という彼女のメッセージが伝わってくる一曲になっております。
Genre : Neo Soul, Jazz, R&B
Artist : Jordan Rakei
Song : ” Mind’s Eye ”
Single
ニュージーランド生まれ、オーストラリア育ち、現在はロンドンに拠点を移し活動を行なっているジョーダン・ラカイ。
同じくロンドンで活動している、トム・ミッシュやロイル・カーナーとのコラボ作品でも話題を集めている彼ですが、今回紹介するのは、2月26日リリースのニューシングル” Mind’s Eye “。
この曲は、人間の身体にデバイスを埋め込むのが当たり前になった未来の世界を描いているらしく、そのデバイスが故障を起こし、彼のマインド・アイ(心の眼)に「現実とは一体何なのか」を考えさせるようなビジョンが浮かんでくるというテーマで描かれているそう。
作り上げられた世界観と、洗練されたサウンドが彼の芸術性を十分に表しています。
Genre : Rap
Artist : Loyle Carner , Jorja Smith
Song : ” Loose Ends ”
Single
イギリス・サウスロンドン出身、Brit School出身の若手ラッパーロイル・カーナーと、同じくイギリス出身のジョルジャ・スミスのコラボソングは優しく心地よいピアノの旋律が響く一曲に。
期待の若手二人の共演ということで、今回紹介する” Loose Ends “はリリースされてすぐかなりノリノリで聞いたのですが、一曲終わる頃には優しく心が休まるような心地に浸っていました。ロイル・カーナーの彼自身の経験から生み出される自伝的なリリック、そして特徴的な低い声は心がホッとするような、そんな感覚をもたらしてくれます。リリックでは、ロイルが自身の少年時代を深く内省するといった内容が描かれております。
Genre : Trap, Rap
Artist : Octavian
Song : Bet (Feat. Skepta, Micheal Phantom)
Single
フランス生まれ、ロンドンに拠点を移し活動しているラッパー、オクタヴィアン。
過去にアデル、サム・スミスなどが受賞しているBBC Soundというアワードの2019年を獲得した、かなり勢いのある彼ですが、生まれはフランスであり、数々のアーティストを排出しているロンドンのBrit Schoolに進学した際に、ロンドンに拠点を移したというバックグラウンドがあります。USのトラップと、UKのドリル・グライムミュージックをプロダクションの中心に置く彼のサウンドは、まさにUKのラップシーンでは最先端と言えるのではないでしょうか。
そんな彼が2月にリリースしたのが今回紹介する” Bet “。グライムMCのSkepta、Micheal Phantomを迎えた一曲です。
(いつの間にかUKばっかりになってしまいました。。)
Genre : Soul , R&B
Artist : Theophilus London
Song : ” Only You (Feat. Tame Impala) ”
Single
名前はロンドンですが、ブルックリン出身のシンガー・ラッパー、セオフィラス・ロンドン。
カニエ・ウエストとはかなり親交が深く、2014年にリリースしたアルバム『Vibes!』はカニエがプロデュースを。また、カニエのシングル” All Day “にも参加しており、師弟関係のような形で関わっていたそう。
また、自身のシューズブランドを立ち上げていたり、最もおしゃれなニューヨーカー50選に選ばれているなどファッションセンスも抜群で、アルバムのジャケットや、雑誌の表紙などでも抜群のセンスを発揮しております。
2018年頃から、オーストラリア出身のサイケデリックバンド、ティム・インパラと一緒に曲を製作していて、今年に入ってからも” Whiplash “という曲をリリースしているのですが、今回は2018年10月ごろにリリースされた” Only You “を紹介します。
いまいち話題にならないな〜という印象があるのですが、曲のセンスもやっぱり抜群でございます。
Genre : Rap
Artist : 2 Chainz
Song : ” Rule The World (Feat. Ariana Grande) ”
Album : 『Rap or Go to the League』
2019年3月1日にリリースされた、2 Chainzの5枚目のスタジオ・アルバム『Rap or Go to the League』。
タイトル『Rap or Go to the League』は、アフリカンアメリカンが、アメリカで生きていくためには「ラップをするか、(NBAの)リーグに行くか」の二つしか選択肢がない。ということを表していて、かなりインパクトの強いタイトルになっています。
実際に2チェインズは、高校・大学とバスケットボールで進学を果たし、その後ラッパーとしてのキャリアを築いているので、まさにこのアルバムのタイトル通りの経歴を持っています。
今回紹介するのは、9曲目アリアナ・グランデを迎えた” Rule the World “。
この曲は、2006年から交際を続け、昨年結婚を果たしたKesha Wardさんのことを歌った一曲で、彼の奥様への愛、「愛」に対する考え方が表現されております。
和訳・解説を当サイトの記事にて掲載していますので、是非リンクからご覧くださいね〜。
Genre : Rap
Artist : Audio Push & MyGuyMars
Song : ” Freedom In 95. ”
Album : 『Audio Mars』
Audio Push(オーディオ・プッシュ)はカリフォルニアのヒップホップデュオ。2月にリリースされたEP『Audio Mars』はプロデューサーMyGuyMarsを迎えた、コラボアルバムに。両者の名前を取ったキャッチーなタイトルを持つEPには、同じくカリフォルニアのBuddyなども迎えています。
Genre : Pop
Artist : Rex Orange County
Song : ” New House ”
Single
サウスロンドン出身、Rex Orange County (レックス・オレンジ・カウンティ)こと、アレックス・オコナーの一曲を紹介します。
2016年『bcos u will never b free』、2017年に『Apricot Princess 』をリリースし、タイラー・ザ・クリエイターのアルバム『Flower Boy』にもフューチャー。Brit School出身の彼は、ヒップホップやR&Bの要素を吸収した、ポップかつレトロな落ち着くサウンドで一躍世界中で人気を博しています。
今回紹介する” New House “は、2017年リリース” Loving is Easy “以来のシングルとなり、2019年の2/14日・バレンタインデーにリリースされました。
リリックでは、彼が付き合っている彼女・Theaと共に将来” New House – 新しい家 “を買って、一緒に過ごそうといった内容が語られております。
Genre : Pop, R&B, Soul
Artist : Snoh Aalegra
Song : ” I Want You Around ”
Single
Snoh Aalegra (スノー・アレグラ)はイランにルーツを持つスウェーデン出身のシンガー。
2017年にはデビュー・アルバム『Feels』をリリースしていて、ドレイクの『More Life』にも参加しており、勢いを増しているシンガーです。
今回紹介する” I Want You Around “は、製作のため移り住んだLAの光景が浮かぶ内容を含みながら、彼女のロマンティックな一面が表現されている一曲です。
Genre : R&B, Soul
Artist : Solange
Song : ” Stay Flo ”
Album : 『When I Came Home』
3/1リリース、Solange(ソランジュ)のニュー・アルバム『When I Get Home』から” Stay Flo “を紹介します。
19曲で構成された今回のアルバムは、ソランジュ自身が生まれ育ったテキサス州ヒューストンへの愛を歌ったアルバムに。
今曲” Stay Flo “は、プロデュースにMigos、21Savageなども手がけるプロデューサーであるメトロ・ブーミンを迎え、心地よいスネア音が軽快に響く一曲になっています。
タイトルである” Stay Flo “は「完璧で聡明な女性でいること」を意味しますが、曲の最初が” down on the floor “で始まることから、
” flo “は、” floor “の略語とも考えられ、「踊り続ける」という意味にも捉えられます。
リリックに関しての詳しい解説は、当サイトの記事にて掲載しておりますので、是非リンクからご覧ください!
3月の【 RECOMMEND 】はいかがでしたでしょうか。
今回はUKのアーティストにかなり偏ってしまったのと、ラップが多かったかな〜と
感じたので、次回はもう少しバランスよく紹介できればいいなと思っております。
Spotifyでプレイリストにしてみたので是非ご視聴ください!
一曲でも気にいって頂ける音楽があれば幸いでございます!
では、また4月にお会いしましょう。
2月の【 RECOMMEND 】はこちらのリンクから