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Pretty Little Fears (Feat. J.Cole)

Album : East Atlanta Love Letter
Track : 6
Year : 2018
Produced by : T-Minus

6lack(ブラック)の2018年リリースのアルバム『East Atlanta Love Letter』から6曲目” Pretty Little Fears “はラッパーJ.コールを迎えた一曲に。

ブラックのバースでは、自分に振り向いてくれない女性に対して「どうして振り向いてくれないのか」と問いかける内容が描かれています。
コールのバースでは、10年以上の交際を経て2015年に結婚を果たしたとされている女性” Melissa Heholt “さんへの愛を歌っています。
コールにとって彼女の存在がどんなものだったのか、彼女が与えてくれたものについて語られているのですが、この曲で描かれている彼の表現が本当に美しいです。
聖書的な表現を織り交ぜながら、コールの「愛」に対しての考え方、そして何よりメリッサさんへの愛情、そして新しい家族への愛情が美しく表現されています。


[Verse 1: 6LACK]
Do better, who better?
俺より君に優しくしてる奴なんているのかい?

You better? Been around, like hella, propellers
ずっと近くにいるだろ、まるでプロペラみたいに近くでさ
(プロペラが” 回る ” = ” round “。roundはaroundとも近いワードなので、彼女の周りをくるくる回って「近くにいる」と取れます)

Wanna know who you with, don’t tell ‘em
君が誰といるか知りたいんだ、俺以外には教えないでくれよ

Come on fellas, that ain’t none of your biz’
なぁそうだろ、それはお前らには関係ないからさ

Got on your body suit, you know I’m on your ass today
ボディースーツを着た君、今日は君にベッタリさ
(ボディースーツは、体にぴったり合ったトップとボトムが一続きの女性用スポーツウェア)

Would you let me hit it thrice if I asked today?
もし君がいいなら、3回楽しまないかい?

She know my stick nothing but magic babe
彼女はわかってんだ、俺の杖は魔法を描くんだって、ベイビー
(性的に満足させられると)

I be swinging it back and forth, ‘til you in your casket, bae, mm
君が棺桶に入るまで、それを使って楽しませるよ、ベイビー
(昇天するほどに、快感を与えると。このラインはLil Kimの” Magic Stick “を引用しているという説も)

[Pre-Chorus: 6LACK]
Girl, you want my best side, mm
ガール、君は俺のベスト・サイドを求めてる
(この” ベスト・サイド “は彼の「良い面」だけを求めているという意味。もしくは彼の横・近くにいることを求めている)

Bet she from the westside, mm, mm
けど彼女はウエストサイド出身だろうね
(6lackはバルティモア、イーストサイド出身です。出身が違うことが理由で、彼女は「自分のことを愛してくれないだろう」と強がっているわけです)

[Chorus: 6LACK]
Now I just wanna know
俺は今、ただ知りたいんだ

Don’t you sugarcoat
嘘はつかないでくれよ

I’ll say it all if you want
もし君が知りたいなら、俺は何でも正直に話すよ

Now could you tell me like it is?
だから君も同じように教えてくれないか?

Pretty little fears
ほんの小さな恐怖でもさ

Music to my ears
その恐怖が、俺の耳には音楽のように聞こえるんだ

[Verse 2: 6LACK]
Okay, say it loud, say it proud, you want it more
オーケー、大きな声でさ、声高く言いなよ、「もっと欲しい」ってさ

We open door, hit the couch, then the floor
部屋のドアを開けて、ソファーに君を押し付けて、そのあとは床でもさ
(帰宅したあと、イチャついている様子ですね)

I cut it up, like a scissor, love galore
俺はフレッシュだろ、まるでハサミみたいにさ、” 愛が溢れる “って感じか?
(” cut it up “はイケてる・スタイリッシュという意味。その後の” scissor – ハサミ “はTDEのシンガー” SZA – シザ “にも聞こえます。” Love Galore “はSZAとトラヴィス・スコットの一曲です)

She never bored, there’s so much shit we can do
彼女が退屈することなんてないだろうね、やることなら山ほどあるぜ

You free to say whatever, baby, if you askin’ me
だから好きなように何でも言ってくれよ、ベイビー、君が俺に尋ねたら

No limit when I’m in it, got a Master P
Master Pがいるから、俺には限界なんてないぜ
(Master Pは90sのラッパー。彼の設立したレーベルの名前は” No Limit Records “。また、Master Penisの略という考え方も
Usherの” No Limit “にも似たラインがあります)

I’m hoping I don’t have a fast release
急いで次をリリースはしたくないんんだ
(” fast release “は早漏という意味も)

Got me focused like I’m out here tryna get my Masters see, mm
レジェンド達に俺のラップを見せつけようと集中してるのさ

Throwin’ up the peace sign, mm
ピースサインを掲げながらさ
(女性が股を開いている姿という意味も)

Girl, I’m from the Eastside, mmm, mmm
ガール、俺はイーストサイド出身なんだよ

[Pre-Chorus: 6LACK]
Girl, you on my best side, mm
ガール、君は俺のベスト・サイドだろ

Say she from the west side, mm, mm
「私はウエストサイド出身よ」って言ってくれよ

[Chorus: 6LACK]
Now I just wanna know
俺は今、ただ知りたいんだ

Don’t you sugarcoat
嘘はつかないでくれよ

I’ll say it all if you want
もし君が知りたいなら、俺は何でも正直に話すよ

Now could you tell me like it is?
だから君も教えてくれないか?

Pretty little fears
ほんの小さな恐怖でもさ

Music to my ears
その恐怖が俺の耳には音楽のように聞こえるんだ

Now I just wanna know
俺は今、ただ知りたいんだ

Don’t you sugarcoat
嘘はつかないでくれよ

I’ll say it all if you want
もし君が知りたいなら、俺は何でも正直に話すよ

Now could you tell me like it is?
だから君も教えてくれないか?

Pretty little fears
ほんの小さな恐怖でもさ

Music to my ears
その恐怖が俺の耳には音楽のように聞こえるんだ

[Verse 3: J. Cole]
I’m lovin’ your light, vulnerable
君の” 光 “を愛してるんだ、脆く優しい光をさ

Lettin’ your guard down, it’s honorable
そんな君が俺に心を許してくれた、光栄なことだよ

‘Specially when the past ain’t been that
昔は今みたいに君の気持ちを尊重できなかったからさ
(コールは” Apparently “や” She Knows “などで、女性関係について歌っていますが、何かしら彼女の気持ちを傷つけるようなことをしてしまったことが浮かびますね)

Friendly to you but there’s magic in that
でも俺たちの間には魔法があってさ

You the flower that I gotta protect
君は一輪の花なんだ、だから俺は絶対に守らなきゃならない

To keep alive in the winter time, aye, don’t you die yet
冬の凍える日も枯れてしまわないようにさ、まだ行けそうだろ

You been way more than a friend of mine, we more like fam
君は俺の友達以上の存在だったんだ、俺たちはまるで家族みたいでさ

I raise you, you raise me, let’s turn this whole life ‘round
お互いが高め合うのさ、この人生をまるで新しいモノに変えてしまおうぜ

You can confide in me
俺を信頼して欲しいんだ

I could take the weight up off your shoulder blades
君の肩に乗る重荷を、俺が取り除いてあげるから

And try to store the pain inside of me
その痛みを俺が奪って、引き受けてあげるんだ

Like why the world do you like that?
思うんだ、「なんで世界は君にこんな仕打ちをするんだ?」ってさ

Like they don’t know you God-sent, but me, I view you like that
みんな君が「神の贈り物」だってことを知らないんだ、でも俺はわかってる、俺はそう思うんだよ

I’m sneakin’ glances thankin’ God that he drew you like that
天を仰いで、神様に君を描いてくれたことを感謝するんだ
(” Crooked Smile “と同じ表現ですね。コールは人が神に描かれたもので、そのままの姿が一番美しいと考えています)

Beautiful black child, come and shed your black cloud
美しい黒人の子をさ、こっちにきて、暗雲だって消してしまおう
(美しい黒人の子は彼女のことですね。” 暗雲 “とは彼女の” 悩み “や” 重荷 “のこと)

For your vibe and your smile, I don’t mind a lil’ rain
君の持つバイブスと笑顔でさ、ちょっとした雨が降ろうと俺は気にしないよ

I’m your dog, ears perk up at the sound of your name
俺は君の犬なんだ、君の名前を聞くと耳が立つのさ
(Basとの一曲” Tribe “でも同じように、自分を犬と表現しています)

Count on your main, wildfire, can’t handle your flame
俺を頼ってくれよ、君の炎は手に負えないよ、まるで山火事だな
(count on your main の” main “はコールのファーストネームJer” main “、そして彼氏という意味で” man “の二つがかかっています。彼女は山火事のように、パワーがあり、” hot – 魅力的 “なんですね) 

Download your shame, wild high, come drown in your fragrance
君の恥や不名誉だってダウンロードしてやるんだ、君の香りに包まれてハイになるのさ

You that red pill that a nigga found in the Matrix
君はまさにマトリックスに出てくる「赤の錠剤」でさ
(映画マトリックスから、赤の薬を飲めば現実世界で真実を知る、青の薬を飲めば夢の世界に戻るという2択を与えられるシーンのこと。彼女はまさに現実を教えてくれた = 真の幸せを教えてくれた女性だと)

Before I had you this shit was fantasy
君に出会うまでは、この世界はファンタジーだった

You plant a seed to grow some roots, a branch and leaves
君が植えた種は根を張り、それが木になって、やがて葉をつける
(コールは、インタビューで妻のメリッサさんとの間に息子を授かっていることを案に明かしています)

Becomes a tree of life until our nights are filled
それが生命の樹になるんだ、この夜が終わるまでね
(エデンの園の中央に埋められた木のこと。神に等しく永遠の命が得られると言われています)

With peace from stress and strife
ストレスや、争いから自由になった平和が訪れるまで

And that’s the blessing that I get from wifing you
でもそれは妻の君から貰ってるまさに「恵み」なんだ

‘Cause you entrusted me with the key to your heart beating you smart
だって君は傷ついた心の鍵まで、俺を信頼して預けてくれた
(序盤の「彼女を傷つけてしまった」のラインから)

Cause even though I need a new start
しかも俺は新しいスタートを切らなきゃ行けなかったのに
(変化の時期だったにも関わらず、信頼してくれたことに感謝しています)

Due to my past transgressions, you believed in me
過去に罪を犯したからこそ、君は俺を信じてくれるんだ
(聖書的な表現です。コリント人への第一の手紙13章 「本当の愛」を彷彿とさせます。「怒らず、人のした悪を思わず」という節があります)

I guess the light I see in you is what you see in me, Lord
俺が君の中に見た光は、君が俺の中に見た光だったんだよ
(冒頭のラインから。彼女の中に見えた「脆く優しい光」は自分にも同じようにあって、彼女もそれを見ていてくれたと。お互いがお互いを理解していることが解るラインですね)

[Pre-Chorus: J. Cole]
Say she from the west side, mmmm
言ってくれよ、ウエストサイド出身だって

And she seen my best side, mmmm, mmm
彼女は、俺のベスト・サイドをわかってくれたんだ
(コールの長所をしっかり理解してくれたと)

[Chorus: 6LACK]
Now I just wanna know
俺は今、ただ知りたいんだ

Don’t you sugarcoat
嘘はつかないでくれよ

I’ll say it all if you want
もし君が知りたいなら、俺は何でも正直に話すよ

Now could you tell me like it is?
だから君も教えてくれないか?

Pretty little fears
ほんの小さな恐怖でもさ

Music to my ears
その恐怖が俺の耳には音楽のように聞こえるんだ


愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。愛は決して絶えることがありません。(コリント人への手紙I 13:4〜8)

 

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