WWD
DECEMBER 24, 2019
“ 9歳の頃から歌に夢中だった。プランBはなかった。音楽と恋に落ちたの。”
イランにルーツを持つスウェーデン人のシンガーSnoh Aalegra(スノー・アレグラ)は今最も期待されているシンガーの1人だ。
2012年からLAに活動の拠点を移し、コモン、RZA、ヴィンス・ステイプルなどの楽曲にゲストとして参加、ドレイクの『More Life』に収録された” Do Not Disturb “に自身の楽曲” Time “が大胆にサンプリングされるなど、順調にその名前と美しい歌声は多くのリスナーたちに知られていった。
2017年にデビュー・アルバム『Feels』、2019年にセカンド・アルバム『-Ugh, those feels again』をリリース。シングル・カット” I Want You Around “は6LACKとのリミックス版含め、2019年を彩るヒット・ソングの一つとなった。最近ではマイケル・B・ジョーダンがパートナー役として登場する” Woah “のMVなども話題になっている。
そんな勢いのあるスノー・アレグラがHarper’s Bazaarのインタビューに登場。憧れの存在であり、メンターでもあったプリンスとの出会い、今後最もコラボレーションしてみたいアーティストについて明かしてくれたので紹介していこうと思う。
“ プリンスは、彼が亡くなる3年前に私を見つけてくれた。”
SSENSEによるインタビューでも語られているが、彼女にとってプリンスは憧れの存在だった。当時、インターネットに2曲のみしか音源を公開していなかった彼女の存在をプリンスは知っていて、彼の方から連絡を送ってくれたという。のちに「アルバムを一緒に作りたい」とプリンスから提案を受けるまでに彼女の歌声、そして音楽は魅力的だ。
“ 彼は私の声のビッグ・ファンだと言ってくれた。彼は私の声を「アナログ・ボイス」だと言っていたわ。人生で一番のアイコンであるプリンスにそんなこと言われるなんてクレイジーよね。
しかも、彼は私が今まで出会った中でも最も面白い人だった。
ケンタッキー州の朝の4時、ドーナツが食べたいと彼が言い出した時もあったわ。その夜、私は彼のパフォーマンスを見たばかりだったの。その後彼とドーナツを買いに行く約束をして、そしたら彼は完全にフルドレスを身に纏って現れたわ。ドーナツ片手によ。クレイジーよね。”
過去のインタビューを遡れば、ドーナツのエピソードだけでなく、彼の自家用ジェットに乗ったエピソードや、アイライナーを比べ合いっこしたというエピソードもあるなど、彼女にとってプリンスは憧れの存在であり、同時に大切な友人でもあったことがわかる。
プリンスにも認められたシンガーとして彼女は今後どのようなアーティストたちとのコラボレーションを望むのだろうか。
“ もう頭の中では15万回くらいは共演しているし、私と彼の声は完璧にマッチすると思ってるわ。フランク・オーシャンよ。いつか実現することを祈ってる。”
最新アルバム『-Ugh, those feels again』はノーフューチャー(客演なし)のプロジェクトだったが、次回作以降で彼女の願いが叶うことはあるのだろうか。今の活躍を続けていれば、フランクとの共演はそれほど遠くない未来に実現するのではないかと私は思う。そしてその実現を期待したい。
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