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Everybody Dies

Album : ?
Track : ?
Year : 2016
Produced by : J.Cole

J.コールの2016年リリースのシングル” Everybody Dies “は来たるネクストアルバム『The Fall Off』に収録されるであろう一曲。

大ヒットを記録した2014年リリース『2014 Forest Hills Drive』以来の作品で、同時にリリースされた” False Prophets “と同じくかなり強気なリリックになっているので、大きな話題を生んだ作品でした。
リリックでは、現状のラップ・シーンに対して彼の立場から批判を送っています。
例えば「マンブル・ラップ」に対しては、
「ベラベラ喋るくせに言葉に何の意味もこもってねえ、お前らみてえなラッパーが嫌いなんだよ」
と批判し、その後に、
「「リル・なんとか」おめえらのことだよ」
と、数人しか浮かばないであろう、ほぼ名指し(リル・ウジ、リル・ヤッチー、リル・パンプなど)の批判を送っています。
彼がここまで具体的に批判することは少なかったので、驚きだったのですが、あくまで2016年リリースということを忘れずに聞いて頂きたいです!


[Intro]
Yeah, we back
エイ、帰ってきたよ

Back in Mohammed crib, nigga, top floor
モハメドの家を思い出すとさ、なぁ、たしか上の階だったな
(” モハメド “はコールが大学進学時にNY・クイーンズに住んでいた家の家主の名前)

The back room with just the one little small window, nigga
寝室は小さな窓が一つ付いただけの部屋でさ、なぁ

The light be comin’ through it in the morning
朝になるとそこから光が差し込むのさ

Old-ass walls and shit
古びれた壁やら、何やらを思い出すよ
(あまり綺麗な家ではなかったんですね。コールの出身は裕福な家庭ではありません)

But it’s just like I remember, just like I wanted it
でもただそれが浮かんでくるんだよ、俺にはそんな環境が必要だったんだろうな

Yeah, I’m workin’
エイ、やってやるよ

Yeah, I’m workin’, nigga
エイ、だから俺は必死に動いてんだ、そうだろ

[Verse]
Look, it’s the return of the Mr. Burn Suckers
見ろ、だせえ奴らを焼き尽くす「あいつ」が帰ってきたぜ
(コールのこと。” Everybody Dies “は、『2014 Forest Hills Drive』以来の作品。この後のラインで詳しく語られます)

Not herpes infested, just perfectly blessed with
ヘルペスには感染してねえよ、ただ俺は完璧に恵まれてるってワケ
(ヘルペスの代表的な症状には” 発熱 “があります。先ほどの” 焼き尽くす “と繋がってきます)

A style that you can’t F with, protection recommended
お前らが絶対追いつけないこのスタイルがあるからな、自分の身を守ったほうがいいぜ
(他のラッパーは、コールのスタイルには絶対追いつけないと)

‘Cause Cole the definition of a weapon that can end it
だって「コール」は” それ “を終わらせられる兵器だからな
(” それ “は、「誰が一番のラッパーか」など、ラップ・ゲームにはびこる論争のことでしょう)

You know, mass destruction when I mash the button
わかってんだろ、俺がボタンを押せばみんな消し飛ぶのさ

I take your favorite major rapper, left him independent
お前らの好きなメジャーなラッパーを俺が掴まえて、一人にさせてやれば
(left him ” in da pendant “にも聞こえます。メジャーレーベルに所属するラッパーをラップで打ち負かして、記憶の一部(過去の人間)にしてしまうんだと)

Cryin’ in the corner
隅でヒソヒソ泣いてるじゃねえか
(メジャーなレーベルなしでは、何もできないラッパーを批判しています)

‘Cause I ain’t into sorta kinda, dissin’ niggas
他の奴をディスったりさ、俺はそういうライプじゃないだろ

I’m borderline addicted to slaughter
俺はまさに虐殺の境界線さ

Line up niggas in order
野郎どもを一列に並べて

Of who you think can really fuck with me most
俺とラップで張り合えるって、お前らが思ってる野郎どもを並べんだよ

Then I tuck the heat close, if he don’t duck then he ghost
それで銃を突きつけてやる、逃げなきゃお前ら幽霊になるぜ
(コールと戦えば確実に殺されてしまいます。また、” duck “はここでは「逃げる」という意味で用いていますが、ケンドリック・ラマーのラスト・ネームも “duckworth “。「ケンドリック以外は彼には張り合えない」という意味にも聞こえます)

Ain’t no need for discussion
もう議論は必要ねえ

If they weren’t talkin’ ‘bout the bread these motherfuckers be toast
あいつら金の話しねえと、売れねえんだもんな
(今売れてるラッパーたちも「金持ち自慢」をしなければ売れていないんだと。また、スラングとして” bread = お金 : toast = 失敗 “を意味する言葉ですが、本来の意味では ” bread = パン : toast = トースト “をひっかけているという言葉遊びも披露しています)

Clap at the fake deep rappers
フェイクな” ディープラッパー “たちとか
(コンシャスラップを気取ったラッパーたちのこと。コールはリアルを追求しています)

The OG gatekeep rappers
OGの門番ラッパーたちに拍手を送ってる奴ら
(” OG “は80s,90sに活躍していたラッパーたちのこと。そういったクラシックなスタイルを固持し続けて、新しいスタイルを頑なに受け入れない人たちのことを、彼は「OGの門番ラッパー」と呼んでいます)

The would-you-take-a-break-please rappers
「ちょっと一息つこうぜ」系のラッパーたち、お前らのことだよ

Bunch of words and ain’t sayin’ shit, I hate these rappers
ベラベラ喋るくせに言葉に何の意味もこもってねえ、お前らみてえなラッパーが嫌いなんだよ
(マンブルラップなどですね)

Especially the amateur eight week rappers
特にラップ歴8週間ぐらいのアマチュア野郎ども

Lil’ whatever – just another short bus rapper
「リル・なんとか」もだ、ショート・バス・ラッパーたち。おめえらだよ
(リル・ウジ・ヴァート、リル・ヤッチー、リル・パンプなど、「リルなんとか」はそれぞれシリアスなラップをするタイプではありません。ショートバスは身体に障害を抱えた人が乗るバスのこと。「きちんとラップできねえのか?」というメッセージです)

Fake drug dealers turn tour bus trappers
フェイクなドラッグ・ディーラーが、トラップのツアーバスに路線変更かよ
(ラッパーの中には、リリックで嘘をついて、やったことのないドラッグ・ディールを語る人もいます。
” トラップ “とは、まさにドラッグ・ディールなどストリートの危険な世界のことで、その世界への「ツアー・バス」に乗るということは、やっぱりフェイクなんだと)

Napoleon complex, you this tall rappers
ナポレオン・コンプレックスさ、お前ら小っせえ身体してさ
(身長に対するコンプレックスのこと。先ほどのリル・何とかは特に小さいラッパーが多いです。この後に” Pitchfork “という音楽批評のウェブサイトが登場するので、同じく音楽情報を配信しているサイト ” Complex “を彷彿とさせます)

Get exposed standin’ next to 6’4″ rappers
190センチ越えのラッパーたちと並んで表に出てるけど

The streets don’t fuck with you, you Pitchfork rappers
ストリートはお前らなんか評価しねえんだよ、おめえら「ピッチフォーク・ラッパー」たちだよ
(” ピッチフォーク “はアルバムのレビューなどを点数を付けて評価しているウェブサイト。評論家から評価を受けるのは、リアルで、ストリートに根付いたラップではないと。客演なしで、ダブル・プラチナムを獲得した『2014 Forest Hills Drive』もピッチフォークでは6.9という中の上くらいの微妙なスコアを付けられています)

Chosen by the white man, you hit store rappers
どうせ白人男に選ばれただけだろ、お前らポップ・ラッパーのことだよ

I reload the clip, then I hit more rappers with that
銃弾を込めて、お前らを撃ち殺してやんだよ

Straight shittin’ on these piss-poor rappers, I’m back
クソだせえラッパーたちに直撃さ、俺が帰ってきたんだ
(” shit ” on ” piss ” rapperと、クソ – 小便 でかけています)

Never knew a nigga that was better
こんなに稼いでいたとは知らなかったよ

Revenue, I’m good at gettin’ cheddar
金の話さ、俺は儲けるのが得意なんだ

Reminisce on days I didn’t eat
飯も食えなかった時代を思い出すよ

If it’s meant to be, then it’ll be
成るように成るさ、運命だから

If it’s not, then fuck it, I’ma try
でも成るようにならないなら、そんな理論クソくらえだね、実力でやってやるよ

Ain’t no need to ask the Father why, no
父なる神に理由を求める必要なんてねえんだ、そうだろ
(神に救いを求めずとも、自分でやってやると)

‘Cause one day everybody gotta die
だっていつか、みんな死ぬんだからさ

One day everybody gotta die, oh
いつかみんな死んじまうんだよ

One day everybody gotta die
みんないつかは絶対死ぬんだから

One day everybody gotta die, my nigga, my nigga
いつかみんな死んじまうんだよ、そうだろ


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