Close To You
Album : Blonde
Track : 13
Year : 2016
Produced by : Frank Ocean, Buddy Ross & Francis Farewell Starlite
『Blonde』から、13曲目” Close To You “はスティービー・ワンダーの楽曲をカバーした作品。
スティービー・ワンダーも、” Burt Bacharach “というアーティストの楽曲を用いて、カバーをしているので、「カバーのカバー」という形になりますが、リリック・曲調は変更されております。
12曲目” Facebook Story “では「Facebookによる嫉妬」という現代的な「別れ」が描かれていましたが、” Close To You “は、別れを経た彼の” 感情 “が描かれています。
「絶望してたワケじゃない、でも君は俺の手を握ることもできたんだ」
と、別れた後にどことなく「寂しさ」「孤独」が彼の心の中に、あったことが明かされます。
彼はこの曲で、自分だけなく、彼女(彼)も同じように「二人で過ごした思い出」を持っていて、そんな思い出が、それぞれの頭の中で思い起こされて、お互いを「近づけてくれる – Close to you」んだと、寂しげに語っています。
[Verse]
I’ll be honest, I wasn’t devastated
正直に言うよ、俺は絶望してたワケじゃない
But you could’ve held my hands through this, baby
でもその間に、君は俺の手を握ることだってできたよね、ベイビー
(別れた後に彼女はフランクの手を取ってはくれませんでした)
Let my mind run underneath warm jets
シャワーを浴びながら、考えを巡らせてる
(『Blonde』のアルバムジャケットの写真とも繋がってきます)
I run my hands through what’s left
残されたものに手を伸ばしてるのさ
(二人の思い出でしょう)
But we’re getting older, baby
でも俺たちも段々、年を取っていってる、ベイビー
Don’t have much longer baby
あまり長い時間は残されていないんだよ、ベイビー
Why am I preaching?
何で俺はこんな説教くさいこと言ってんだ?
To this choir, to this atheist
聖歌隊や、無神論者に説教してるみたいだよな
Just like mine, versions of these belong to you
俺と同じように、君も「君の思い出」を持ってる
(それぞれが同じ思い出を共有していても、その思い出に対しての思いや、感情は異なっていて、それぞれのバージョンが存在しているんだと)
After a while, they’re keeping me close to you
しばらく経っても、また記憶が君を思い出させるんだ
(Just like me, they long to be close to you)
(俺と同じようにね。思い出が君を近くに引き寄せてくれる)
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1: Nikes 10: Solo (Reprise)
2: Ivy 11: Pretty Sweet
3: Pink + White 12: Facebook Story
4: Be Yourself 13: Close To You
5: Solo 14: White Ferrari
6: Skyline To 15: Seigfried
7: Self Control 16: Godspeed
8: Good Guy 17: Futura Free
9: Nights
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