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RAF

RAF (2017) : Single

エイサップ・ロッキー、プレイボーイ・カーティ、クエイヴォ、リル・ウジ・ヴァート、フランク・オーシャンという超豪華な面々が揃った一曲は、デザイナーズ・ブランドRAF SIMONS (ラフ・シモンズ)について歌った作品に。「俺のラフに触らないでくれ」というフレーズが、頭から離れなくなる一曲になっています。リリース当初、フランク・オーシャンのバースは1つだったのですが、のちにVer.2がリリースされ、フランクのバースは2つに。Ver.2はYoutubeでは再生することができませんので、Apple Music等でぜひお聴きください!


[Intro: A$AP Rocky & Playboi Carti]
Dun De-e-e-e-al
取引は終わったぜ

I done came up (yuh)
俺の出番さ

Bustin’ down a whole bag (bag)
バッグいっぱいにダイアモンドがついた宝石が

Broke nigga, step back (for what?)
一文無しのやつは下がってな (なんでだ?)

Why don’t you peep a nigga’s swag? (yuh)
野郎たちのスワッグを見てみたらどうだい?

You ain’t even gotta ask (for what?)
わざわざ尋ねる必要ないだろ (なんでだ?)

What are those? What is that? (yuh)
何の靴だ?それどこの服だ?ってさ

Please, don’t touch my Raf (please, don’t touch my Raf)
頼むよ、俺のラフに触らないでくれ (頼むよ、俺のラフに触んなよ)

Please, don’t touch my Raf (for what?)
頼むよ、俺のラフに触らないでくれ (なんでだ?)

 

[Verse 1: A$AP Rocky]
I’m racked up like rappers
他のラッパーたちみたいに、俺も山のように稼いでる
(rackはスラングで、1000$のこと)

I’m Raf’d up on camera
俺とラフがカメラに写ってる
(デザイナー、ラフ・シモンズのこと。彼らは公私ともに友好関係があります)

Get knocked out on camera
俺を見るやつは、格好よさに圧倒されてんだ

Squeeze pump like asthma
引き金を引く、まるで喘息のやつみたいにさ
(喘息を患っている人は、吸引機を頻繁に用います。そんな人たちと同じように、彼は銃の引き金を引いていると)

It’s rare Raf when I wear Raf
俺がラフを着てる時は、レアなモノに違いないよ
(ラフ・シモンズのコレクションの中でも、彼はレアなものしか着ないんですね)

Bare Raf when I wear Raf
ラフを着てるけど、俺は山ほど持ってるんだ

Might invest into some Raf shares
ラフのシェアに貢献しちまったかもな
(シェアは株式の意味。彼がラフ・シモンズを着用すれば、そのモデルの人気は跳ね上がります)

Lil’ niggas still share Raf
ガキたちは、まだラフをシェアしてるみたいだ
(お金がない人が、友人同士で靴や洋服を貸し合いしている様子です)

Yeah and I’m drippin’ on racks
エイ、俺はアクセサリーに大金を使う

Rick Owens be the tag
タグにはリック・オウエンスが
(カリフォルニア出身のデザイナー・リック・オウエンスが設立したブランド。ロッキーが愛用しています)

Do the digital dash
デジタル・ダッシュをするんだ
(有名ブランドのアイテムは、オンラインショップ等ですぐに品切れになります。一刻も早く購入する様子をデジタル・ダッシュと表現しています)

Yeah, I’m boastin’, never brag
そうさ、俺は自慢しまくってるよ、ちっさいバッグなんていらないね

Please, don’t touch my Raf
頼むよ、俺のラフに触るなよ

Bought a Kris Van Assche
クリス・ヴァン・アッシュを買ったよ
(ベルギー出身のデザイナー)

Alessandro Gucci glasses
アレッサンドロのグッチのサングラス
(Alessandro Micheleは2015年からグッチのディレクターを務めるデザイナー)

J.W. Anderson collab
J.Wアンダーソンのコラボもさ
(ロンドンに拠点を置くブランド。ロッキーは2016年自身のブランドAWGEとのコラボを果たしています)

Yeah, she pop it like a Mac
エイ、彼女はMACみたいにホットなんだ
(MACはサブマシンガンのこと。popは発砲という意味もありますが、pussy/assという性的な意味も)

Yeah, she drop it on the bag
エイ、彼女はそれをバッグに詰めてる

I’ma buy another bag
だから俺は新しいバッグを買うことにするよ

‘Cause she always bring it back
だって彼女はいつも戻ってくるからさ

Yeah, you know how to make it last
エイ、どうやって稼ぎ続けるかはわかるだろ

Plus, a nigga keepin’ tabs
それに、錠剤は持ち続けてるからさ
(LSDのこと。” L$D “というシングルも彼はリリースしています)

I’ma fly first class
ファースト・クラスで空を飛ぶ

Quavo, hit ‘em with the dab
Quavo、ダブでやっちまえよ

Please, don’t touch my Raf
頼むよ、俺のラフには触れないでくれ

 

[Verse 2: Quavo]
Ho, don’t step on my Raf Simons (yeah, Raf)
Ho, don’t step on my Raf Simons (uh, Raf)
Ho, don’t step on my Raf Simons (ooh)
なぁ、俺のラフ・シモンズを踏むんじゃねえよ

Do you know how much I’m spendin’? (huh, ooh)
これにいくら使ったか知ってるのか?

My closet, it worth ‘bout a milli’ (milli’, yeah, yeah)
俺のクローゼットは、100万$の価値があるんだ

Took the lil’ bitch out the runway (yeah, uh)
ビッチをランウェイに歩かせたけど

Now she naked in the kitchen (uh)
今じゃ、その彼女がキッチンで裸だよ

Raf Simons (ayy), all kind of crazy colors (ayy, ayy)
ラフ・シモンズ、全部狂った配色さ
(ラフ・シモンズのシューズOzweegoなどを代表に、一つのアイテムに様々な配色が散りばめられています)

Livin’ color (colors), left wrist, Rollie butters (ice)
Living Color、左手につけたロレックスはバター色だぜ (宝石さ)
(Living Colorは自身の出身であるNYのロックバンド。バター色 = ゴールドで時計を装飾している様子)

Maison Margiela my sweater (Margiela)
俺のセーターはメゾン・マルジェラ (マルジェラだぜ)
(ベルギーのファッション・デザイナー、マルタン・マルジェラのブランド)

Mama told me never settle (mama)
ママが言ってた「満足しちゃいけない」って

Raf Simons, don’t lace ‘em (it’s Raf)
ラフ・シモンズなら非難はしないだろ (それがラフさ)
(金さえあれば、購入することができるし、文句も言われないと。もしくは、” don’t lace ” 紐なしのシューズのことを指しています。)

Got your bitch, wanna date her (ooh)
お前のビッチなら落としたよ、彼女とデートしたいね

[Verse 3: Lil Uzi Vert]
Huh? What?
はぁ?なんだって?

Don’t want ‘em talkin’ ‘bout the paper
あいつらに金の話をして欲しくないね

I swear to God these niggas be haters (yeah)
神に誓うよ、あいつらはただのへイターだって

They be hatin’, I feel all the vapors
どうせヘイトするさ、お前らのthe vaporsを感じてるよ
(” the vapors “はBiz Markieの楽曲で、「人生で成功を収めた途端に、人々が非難を浴びせてくること」について歌っています)

Live in cul-de-sac, gon’ get that lawn
窮地に陥ってるよ、芝生のついた庭でも手に入れようかな

Ooh, right with my neighbors (yeah)
あぁ、それも俺の近所にね

Diamonds on my neck and Rollie on
ダイアモンドは俺の首に、ロレックスも着けて

Now Atlanta got all different flavors
今じゃ、アトランタの流行りも全部変わっちまったよな

Hit that bitch right on with my lightsaber
俺のライトセーバーでビッチとヤるんだ

Ooh, feel like Darth Vader
あぁ、まるでダース・ベイダーだな

I’m a boss, so you know I might Wraith you
俺がボスだぜ、だから俺はお前にロールス・ロイスを自慢するかもな

Ooh, Raf in my basement (yeah)
あぁ、ラフなら地下室に置いてあるぜ

Yeah, pass the gas
エイ、葉っぱを回すんだ
(gasは上質なマリファナのこと)

Bet you know that I’m gon’ face it
わかってるだろ、俺の持ってるものをさ

Wait, that’s the reason that they mad
待て、それがあいつらのキレてる理由かよ

‘Cause Lil Uzi, yeah, he made it, yeah
だって俺はLil Uziだからさ、エイ、成功してるからね

I wore that Raf ‘fore I made it, yeah
I wore that Raf ‘fore I made it, yeah
こうやって成功する前から、ラフは着てるよ

Got that Raf all in my basement, yeah
持ってるラフなら、地下室に置いてあるぜ

Fuck your bitch once, ain’t got patience, yeah (yeah)
お前のビッチとは一回ヤったよ、我慢できなくてさ

Fuck your bitch once ‘cause I’m famous, yeah
お前のビッチとは一回ヤったぜ、だって俺が有名だからさ

Put my side bitch in Marc Jacobs, ayy
マーク・ジェイコブスを着てるビッチを脇に置いて
(NY生まれのデザイナー・ブランド)

Makin’ them plays with my label
俺のレーベルの金で、ビッチたちを遊ばせる

I get it, I count it, hundred on my table (yeah)
わかったよ、数えてるよ、テーブルには何百万もあるからね

 

[Verse 4: Frank Ocean]
We gon’ need a bigger table, though
もっと大きなテーブルが必要になるな、けど
(リル・ウジのラインから。さらに金を稼ぐという意味)

Need some cable, tired of watchin’ basic
ケーブルも必要だな、” 普通 “を見るのには飽き飽きなんだ
(ケーブルはゴールドのネックレスを意味するスラング)

Wouldn’t sign ya if I had a label
もしあの時レーベルを持ってたら、お前らとはサインしなかっただろうな
(おそらくDef Jamレコーズのこと。Endless以来、契約を解除しています)

That designer on a nigga label, fuego
あのレーベルのデザイナーはマジでイケてるよ

Down the bottle, still under the limit
ここまで来たけど、まだリミットがかかってる
(カードの支払いの上限のことでしょう。” Chanel “でも同じことが語られています)

I could buy your bitch just off my debit
俺のデビットを使えば、お前のビッチくらい買えるんだよ

I could buy her, not fuck up my credit
彼女を買えるんだ、しかも大したことない額でさ

Ain’t no executives flexin’ my blessings
もう俺の作品に” 組織 “は関係ないぜ
(Def Jamのことですね)

Ain’t no middleman cuttin’ my blessings
俺の報酬を、仲介人に持ってかれることもねえんだ

I got all of this flick for the Lord’s worship
神への崇拝のために、俺は行動してきた

You ain’t slammin’, got the Asperger’s
お前はイケてないんだ、アスペルガーを患ってる

I’ma drag that nigga, he deserve it
だから、あいつを連れてくことにするよ、彼はふさわしいからね

I’ma read his ass like a LaBeija (drag)
彼のケツはまるでLaBeijaみたいだな
(LaBeijaはドキュメンタリー映画” Paris Is Burning “に登場するドラッグ・クイーンのこと)

Anna Wintour cool with my mama (true)
俺のママと一緒のAnna Wintourはイケてるよ (マジでさ)
(Anna WintourはVogueの編集長。フランクの母親と交友があります)

And it’s winter fool, need a bomber
それに今は冬だから、ボンバージャケットが必要だな

Plate of ravioli at Obama’s, right, right, right
オバマにはラビオリのプレートが、いいね、いいね
(ラビオリはイタリア料理の一種で、生地の間に肉などを包む料理)

Can’t you see I’m eating (what’s poppin’?)
俺がそれを食ってんのが見えねえのか (何がイケてんだ?)

Wrist like ravioli, stuffed with diamonds, right, right?
ラビオリみたいに包み込むんだ、中身はダイアモンドでいっぱいさ、いいだろ?
(先ほどのラビオリから。それを食べている = ダイアモンドを手にしているという意味)

We don’t have the same problems
俺たちは抱えてるのは別の問題なんだ

I get Raf Simons, ‘cause I’m gifted
ラフ・シモンズを手に入れたよ、だってもらったからさ

That means, sometimes I get it and don’t even want it
つまり、時々、欲しくなくても手に入っちまうってワケさ

Give Raf Simons, when I’m giftin’
俺がプレゼントをあげるときは、ラフ・シモンズをあげるよ

That means sometimes I give it, you know that you want it
お前は欲しがってんだよ、自分でもわかってるだろ

[Verse 5: Frank Ocean]
Sterling silver lasers (yessir)
Sterlingはシルバーのレーザーを描いてる

Rubies red, my skin too black to blush
ルビーはレッド、俺の肌の黒色は洗っても落ちないぜ
(Sterling Rubyは2014年ラフ・シモンズとコラボしたドイツ人アーティスト。レーザーのような直線を洋服に落とし込んでいます)

This bitch too rare to bust
このビッチはレアさ、逃すには惜しすぎるね
(服や靴などの比喩とも取れます)

Seen her in the iPhone pages
iPhoneの画面で彼女を見たけど

This ain’t on the Gram, Wizard of OZ
インスラグラムで見たんじゃないぜ、オズの魔法使いさ
(オズの魔法使いで、正体が不明だった「大魔法使い」は、ドロシーがカーテンを引っ張ることで「ただの男」だと判明します。フランク・オーシャンは以前からインスタグラムを非公開アカウントで運用していました。今となっては公開されたものの、この曲がリリースされた時も、未公開だったということで、そのアカウントの存在を示唆しているようにも思えます。
また、ドラッグのことを指しているようにも思えます。OZはオンスというドラッグに量の単位でもあり、Gram – グラムも同様)

Parka pockets full of med leaf
パーカのポケットには葉っぱがいっぱい入ってる
(先ほどのラインから)

Guap is smelling like it brush teeth
新札はまるで歯磨き粉みたいな匂いがするよ

Say, “Cheese”, see the porcelain (flair)
「チーズ」って言えよ、そしたら綺麗な陶器が見えるだろ 
(真っ白の歯はまるで、白の陶器のように綺麗だと。Cheeseは金を意味するスラングでもあり、金で歯を真っ白にしているとも取れます)

Xans and water, see swordfish (plenty)
ザナックスと水、潜水艦が見えるだろ (たくさんな)
(ザナックスは水には溶けません。細長い錠剤が水に浮かぶ様子を潜水艦のようだと表現しています)

Backwoods all forestry
葉巻はまるで森のように
(森のような量の葉っぱを持っている)

Raf draggin’ on the… floor, bitch
ラフを床に引きずってるよ、クソ

Flame thrower in it, in it (flame, flame)
家の中には火炎放射器が

I’m torchin’ the road in these Gucci flames (heat)
道に火をつけるんだ、グッチのシューズを履いてさ
(” Chanel “のジャケットでも着用していた、シューズのことですね)

Stuck to the pavement, they glued (sticky)
舗装された道で行き詰まっちまった、靴が溶けてやがる
(火をつけて、靴のソールが溶けてしまっています)

I’m two-point-five million a venue
俺は250万ドルの収入を持ってるんだ

And twenty-five hundred a tooth (true)
歯一つに、2500ドルかけてるんだよ (マジだぜ)

I’m coatin’ my lungs in the muddy
俺は肺を泥でコーティングしてるんだ
(葉っぱなどの喫煙によって、肺は真っ黒に。またリーンは” mud “とも言われるので、リーンのことを指しているとも取れます)

I’m cold like I’m sick with the flu (brr)
俺は冷たいんだ、まるでインフルエンザにかかったみたいにさ
(リーンは咳止めのシロップで作られます。インフルエンザ・咳止めという部分で繋がってきます)

I cover my face and I’m bloody (yeah, brr)
顔を覆って、血まみれさ

That Spring/Summer 2002
あれは2002年の春夏コレクションだったな
(ラフ・シモンズのコレクションから。真っ赤のスカーフを全身に巻いているルックがあります)

Two, two, two, two, yeah
2002年だよ、エイ

Please, don’t touch my Raf
頼むよ、俺のラフに触らないでくれ

Sleep in the grass, Teddy
葉っぱに囲まれて眠ってる、テディとね
(テディ = テディ・ガンのこと。クマのぬいぐるみの形をした銃です。銃規制を目的として開発され、銃と正反対のイメージの平和の象徴を、銃と合体させることで、キャンペーンのシンボルとなっています。)

Sleep with the Teddy
テディと眠るんだ
(枕元に銃を置くことは、危険と隣り合わせの彼らには、よくあることです)

Quick with the hands, ready (ready)
すぐに手を出せるように、準備してるんだ

Please, don’t touch my bag
頼むよ、このバッグには触れないでくれ
(中には葉っぱが入っていることが、葉っぱに囲まれて寝ている・銃と一緒に寝ていることなど、ここまでのラインから予想されます)

Please, don’t touch my Raf
頼むよ、俺のラフに触れないでくれ

Shirt off, I’m cam ready
本気だよ、俺は完全に準備できてるよ

Deadstock in memory
俺の記憶は全部売り切れだよ
(リリックや、作品の源泉である彼の記憶は売り物ではないと)

Please, don’t pop my tag
頼むよ、俺のタグを取らないでくれ


(クレイジー・カラーと言われていたラフ・シモンズのシューズ)

(ラフ・シモンズ2002S/S “Woe on those who spit on the fear generation…. The wind will blow it back,” )

 

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