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Billboard

カーディ・B、自身がフィメール・アーティストとして業界に与えた影響

来たるセカンド・アルバムについて明かす

NOVEMBER 15 , 2019

2018年にリリースしたスタジオ・デビュー・アルバム『Invasion of Privacy』がグラミー「Best Rap Album」を受賞。最近ではネットフリックスにて「ヒップホップ界のネクストスターを決める」とのテーマで製作された「Rhythm + Flow(リズム + フロー)」の審査員として参加したことでも話題になったNY・ブロンクス出身のラッパーCardi B(カーディ・B)

9月に公開されたジェニファー・ロペスが主演を務める映画『ハスラーズ』に出演し、アクターとしても評価を受けるなど活躍の幅を広げる彼女。そんな彼女がビルボードのインタビューに出演。
「リズム + フロー」にアーティストとして受けた影響、2020年にリリースを予定されているセカンド・アルバムについて、『Invasion of Privacy』の評価を経て、自身、そして自身の作品が与えた影響について語ってくれた。

ネットフリックスで配信された「リズム + フロー」は、何十人ものラッパーたちが次のステージへ進むために、そのスキル、個性を競い合う。何十人もの選りすぐりのラッパーたち同士で競い合い、勝ち進んでいくのは当然ながら簡単なことではない。

(ネタバレにはなってしまうが)優勝者D Smoke(D スモーク)でさえ、そのステージには大きなプレッシャーを感じたと語っている。

“ 完全に自信を持ってやれた瞬間はなかったね。マジで緊張したんだ。だけど乗り越えた。緊張したけど、それを利用したんだ。”

「リズム + フロー」を制したD Smoke*
番組出演以前の活動、地元をレペゼンする重要性を語る

そんなステージを審査員として間近で見た彼女。ラッパーとして大きな影響を受けたという。

成功するために持っていたハングリーな精神を思い出したわ。コンテスト参加者は本当にハングリーだった。私も同じだったの。審査員とのコネクションもできたし、みんな素晴らしかったわ。
セカンド・シーズンもやるよ。もちろんでしょ?

ストリッパーとして生計を立てていたところから、ラッパーとしてグラミーを獲るまでの成功を掴み取った彼女。その成功には並ただならぬ努力が隠れているのだろう。

ファースト・アルバム『Bodak Yellow』が大きな評価を得たことで「音楽業界やレーベルが、フィメール・アーティストにより注目し始めた」と、自身の成功が女性アーティスト全体に大きな影響を与えたことも語る。

そんな彼女、セカンド・アルバムを今まさに製作中だと言う。

24/7(四六時中)頭の中で考え続けてるわ。今まさに製作を行ってる。私は前に比べて、色々なタイプの音楽を聴いているからきっと多くの進化が見られると思う。チャレンジをしてるの。それが私のやりたいことだから。
でもこうも思うの「みんな私の作ろうとしているものに興味があるの?」ってね。今流行っているサウンドにすべきかもしれない、でも私はホットなものに合わせない。
ホットなものを追うのはやめて、自分のやりたいことをやるの。” 

流行から逸れ注目されない不安をよそに、彼女は自分が表現したい作品を自信を持ちながら製作し続ける。グラミー賞などのわかりやすい「成功」や「結果」も勿論大事なものではあるが、彼女のアーティストとしての姿勢に勇気をもらうクリエイターたちは沢山いるだろう。
セカンド・アルバムでは、そんな彼女の「進化」が見られるのが楽しみでならない。

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