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6PM in New York

Album : If You’re Reading This It’s Too Late
Track : 17
Year : 2015
Produced by : Boi-1da

Drake (ドレイク)の2015年リリースのアルバム『If You’re Reading This It’s Too Late』からラストの一曲” 6PM In New York “を紹介します!

” 9AM In Dallas “、” 5AM In Toronto “に続くシリーズのラストの曲でもあるこの作品は、彼のラップ・ゲームの現状に対する思い、ラッパーとして自分の進んでいく方向が語られています。そして同じYoung Moneyレコード出身のTyga (タイガ)にVice紙にて「人としては好きじゃないね」と言われた後、” Make It Work “というディス・ソングを送られたことを受けたアンサー・ソングと思われるリリックも多数含まれております。

 


[Intro]
Yeah
Yeah
エイ

 

 

[Verse]
Oh, you gotta love it, oh, you got—oh, you gotta love it
君もきっと気にいるぜ、あぁ、君も気にいるよ

I heard what circulated, let’s get to the bottom of it
無茶苦茶な話を聞いたよ、それなら、その根底を掴んでやる

I told 1da send me something and I got it covered
1 daに言ったんだ「ビートを送ってくれ、俺がラップするから」って
(1da = この曲のプロデューサー)

Somehow I always rise above it
どういうわけだか、俺はいつも上を行っちまうんだ

Why you think I got my head in the clouds on my last album cover?
なんで前のアルバムのジャケットで、俺の頭の上に” 雲 “があったと思う?
(前作『Nothing Was The Same』から。彼は空の上にいる存在であり、他のラッパーたちは自分より下だと)

The game is all mine and I’m mighty possessive
このゲームは全部俺のものさ、俺はマジで強欲だから
(ゲーム = ラップ・ゲーム)

Lil Wayne could not have found him a better successor
リル・ウェインはもっと良い後継者を見つけられなかったんだ
(ドレイクはリル・ウェインに才能を見出されヒットしました。この時期にドレイクと揉めていたタイガも同じく、リル・ウェインのYoung Moneyレコードの出身なので、彼について言及しているようにも思えます)

Every shot you see ‘em take at me, they all contested
お前はあいつらが放った弾丸が全て、俺に向いてると思ってるけど、全部撃ち落とされてるぜ

Allen Iverson shoe deal, these niggas all in question
Allen Iversonのシューズのディール、あいつらはみんな疑問だらけだよ
(” Allen Iverson “はNBAプレイヤー。リーボックからオリジナルシューズを発売しています。そのバスケットシューズの名前は” Questions “。その後、彼は” The Answer “というシューズを発売しています。ドレイク自身がリスナーの「答え」になる。というメッセージに思えます。2010年リリース” Thank Me Now “のリリックでもこの選手は登場します)

Last night I went to sleep wanting more
昨日の夜、満たされないまま眠りについた

Tryna decide what direction I should go towards
どの方向に進むべきかを決めようとして

Some nights I wish I could go back in life
戻りたくなるような夜が、俺の人生にはあるんだ

Not to change shit, just to feel a couple things twice
何かを変えたいわけじゃない、もう一度あの夜の出来事を味わいたいだけさ

28 at midnight, wonder what’s next for me
28になった深夜、次は何が待っているんだろうな
(2014年10月24日に彼は28歳に。ニューヨークのレストラン” Dave and Busters “で誕生日を迎えたそう。タイトルも同じく「ニューヨーク」ですね)

Longevity, wonder how long they’ll check for me
これが「持続性」さ、俺がどれだけ長い間注目されてると思ってんだ

Prolly forever if I stay in my zone
ゾーンに入ってれば、それもきっと「永遠」なんだろうな

I speak on this generation, but can’t change it alone
俺は「この世代」に対して語ってる、でも一人では何も変えられない
(だからこそ、彼はこの世代の「答え」となるためマイクを握るんですね)

I heard a lil, lil homie talking reckless in Vibe
リル・ホーミーがVibeで無謀なことを言ってるって聞いたよ
(この” リル・ホーミー “はおそらくタイガのことを指しています。この時期にタイガはVibe紙にてドレイクのことを「人としては好きじゃない」と語っています。タイガのデビュー・アルバムには” Lil Homie “というシングルが収録されています)

That’s quite a platform you chose, you should’ve kept it inside
お前が選んだプラットフォームはそこだったんだな、その言葉は口にするべきじゃなかったね

Oh, you tried? It’s so childish calling my name on the world stage
あぁ一応試したのか?世界を目の前にして、俺の名前を叫ぶなんてクソ子供じみた事しやがって
(タイガは” Make It Work “というドレイクへ向けてのディス・トラックをリリースしています)

You need to act your age and not your girl’s age
お前の年相応の行動をした方がいいぜ、お前の「女」の年齢じゃなくてな
(タイガは当時17歳だったカイリー・ジェンナーと交際していたと言われています)

It gets worse by the annual
状況は毎年悪くなっていってる

My career’s like a how-to manual, so I guess it’s understandable, man
俺のキャリアは「どう動くか」にかかってる、だから俺にも理解できるよ、なぁ
(タイガが彼をディスって、注目を浴びようとしたのもキャリアのための「選択」だったと)

Oh, you gotta love it, you gotta love it, yeah
あぁ、君もきっと気にいるよ、君も気にいるさ、エイ

I know rappers that call paparazzi to come and get ‘em
俺は知ってるんだ、ラッパーたちがパパラッチを呼んで、写真を撮らせてるのを

To show they outfits off, guess they need the attention
服装を見せびらかせて、注目を集めたいんだよ

I remember when it used to be music that did it
思い出すよ、音楽で主張していた、あの頃をさ

But then again times have changed, man, who are we kiddin’?
でも結局、時代が変わっちまったんだな、なぁ、俺たち冗談でやってるのか?

I’m managed by my friends that I grew up with
一緒に育った仲間たちのおかげで、ここまでやれてきた
(彼のマネージャーはOliver-El-Khatib。OVOの設立者)

I’d rather give that 15% to people I fuck with
15%を喜んで渡すよ、俺とツルんでる人ならな

If me and Future hadn’t made it with this rappin’
もし俺とFutureがこのラップで成功できなかったら
(DJ・Future The Princeのこと)

We’d prolly be out in Silicon tryna get our billions on
きっとシリコン・バレーに行って、何百億も稼いでるんだろうな

But here we are, yeah
でも俺たちは今ここにいる、エイ

Lately, I feel the haters eatin’ away at my confidence
最近感じるんだ、へイターが俺の自信を食いもんにしてるって

They scream out my failures and whisper my accomplishments
あいつら俺の失敗に絶叫するクセに、成功には声を潜めてやがる

Bitches alter my messages like we had words
ビッチは俺のメッセージを捻じ曲げて、関係があるかのように装う

And stories ‘bout my life hit the net like a bad serve
俺の生活を晒しまくるんだ、ひでえサーブみたいにな
(hit the ” net ” 、” サーブ “と、インターネットとテニスのネットをかけています)

Bitter women I’m overtextin’ are PMSing
俺がテキストを送った、あの怒りっぽい女はPMSだったんだ
(PMS = 月経前症候群。イライラしたり、体の不調を起こす生理前の症状)

Crazy this year—fuckin’ with my image
この一年はクレイジーだったよ、俺の画像に夢中なクセにさ

I’ve been tryna reach the youth so I can save ‘em this year
若いやつとつるもうとしてきたけど、今年は控えめにしておくよ

Fuck it, I guess I gotta wait ‘til next year
クソ、来年までは待たなきゃいけないかな

And I heard someone say something that stuck with me a lot
誰かが言ってるのを聞いたよ、俺に山ほどのやつが群がってるって

‘Bout how we need protection from those protectin’ the block
俺たちの街を守ってるはずの奴らから、どうやって身を防ぐかを考えてる
(警察の非武装黒人への暴行のことです)

Nobody lookin’ out for nobody
誰一人、他人のことなんて見てすらいねえ

Maybe we should try and help somebody or be somebody
俺たちは誰かを助ける人間になるべきなのかもな、誰かの立場になってさ

Instead of bein’ somebody that makes the news, so everybody can Tweet about it
みんながツイートするようなニュースを作るような人間になるよりも、よっぽど大事なんだよ

And then they start to “R.I.P.” about it
それで、みんな「R.I.P」って言い出してさ

And four weeks later nobody even speaks about it
でも4週間経ったら、誰もその事件の話をしてねえんだ

Damn, I just had to say my piece about it
クソ、この件に関しては、俺も一言言わせてもらうぜ

Oh, you gotta love it—
あぁ、君もきっと気にいるさ

But they scared of the truth so back to me showin’ out in public, that’s a hotter subject
でもみんな真実が怖いんだ、だから俺を公の場に晒すってワケ。そっちの方がホットなニュースなんだろ
(先ほどの警察の暴行、人が亡くなったニュースよりもゴシップの方が、人々には「ウケる」という事実を訴えています)

I been whippin’ Mercedes and nigga try to budget
メルセデスを乗り回してる、他のやつは金を貯めるのに必死だけどな

I gotta make it back to Memphis to check on my cousins
メンフィスまで帰らないとな、従兄弟たちのチェックを切るために
(ドレイクの父方の家族はメンフィスに住んでいます)

Shout out to Ashley, Tasha, Bianca
Ashley、Tasha、Biancaに感謝を送るよ
(父方の従兄弟たち)

Julia, Ericka, Southern America
Julia、Ericka、アメリカの南に住むお前たちはさ

Part of my heritage, pardon my arrogance
俺の遺産だよ、俺の傲慢さは許してくれよ

Part in my hair again, that’s that comeback flow
また髪に剃り込みをいれることにしたよ、これはカムバックのフロウさ
(ドレイクの最初のミックステープ『Comeback Season』から)

Comeback flow, once I start it’s apparent
カムバック・フロウ、一度始めたら簡単にわかったよ
(ラップを始めたら自分の才能にすぐ気づいた)

I’m with girl who ass is so big that’s partly embarrassin’
女の子と一緒にいるんだ、恥ずかしいくらいにケツが超デカくてさ

But fuck all the blushin’ and fuck your discussions and fuck all the judgement
でも「恥ずかしさ」なんてクソくらえさ、お前らの話も、お前らの評価も全部クソくらえだよ

Your content so aggressive lately, what’s irkin’ you?
お前の最近超攻撃だよな、何にそんなイライラしてんだ?

Shit is gettin’ so personal in your verses too
お前のバース、段々個人的な話になってきてるだろ

I wanna prove that I’m number one over all these niggas
俺は証明したいんだ、俺が誰よりも上のナンバーワンだってことを

Bein’ number two is just being the first to lose
2番目なんて、ただ最初に負けただけのこと

My city dictated music, nobody seein’ us
誰も見向きもしなかったこの街が今、音楽を操ってる
(彼の地元トロントのこと。OVO以外にも多くのアーティストを輩出しています)

Winter here already, but somehow I’m heatin’ up
もう冬がやってきたぜ、でも俺の熱はどんどん上がってる

Been observin’ the game and felt like I’ve seen enough
このゲームを監視し続けてる、もう見飽きたって気持ちにもなるけど

Let’s drop a tape on these niggas, then we’ll see wassup
こいつらにテープをドロップしてやってさ、どうなるか見てみようぜ

Yeah, boy, you rappin’ like you seen it all
エイ、ボーイ、お前全てを知ってるみたいにラップするけど
(Jay-Z ” Seen it All “から)

You rappin’ like the throne should be the three of y’all
お前はラップしてるよな、王座はお前ら3人のものみたいに
(先ほどのJay-Zから。ジェイ・Zとカニエの『Watch The Throne』を彷彿とさせます。「お前」はジェイ・カニエ・自分が王座に座るとラップしているというワケです)

“Best I Ever Had” seems like a decade ago
” Best I Ever Had “が10年も前に思えるよ
(大きな話題になったミックステープ『So Far Gone』からの一曲。2009年の作品です)

Decadent flow and I still got a decade to go
衰退は物事の常さ、でも俺はまだ10年だって行けるぜ

Oh please, take it ease, where’s the love and the peace?
あぁ頼むよ、お手柔らかにな、愛と平和ってのはどこにあるんだ?

Why you rappin’ like you come from the streets?
なんでお前ストリート育ちみたいにラップしてやがんだよ?

I got a backyard where money seems to come from the trees
俺の家には裏庭があったよ、そこの木から金が成るのさ

And I’m never ever scared to get some blood on my leaves
俺は自分の葉っぱに血が落ちようと、少しも怖いと思ったことはない
(自分の手を血に染めよう(汚い手を使っても)とも、金を使うことを恐れない)

Phantom slidin’ like the shit just hit a puddle of grease
ファントムはオイルの上で滑るからのように、滑らかに走る
(ファントム = ドレイクの愛車。デビューアルバム当時からリリックに登場します)

I cook the beef well done on the double with cheese
ビーフならチーズを倍にして上手く調理するぜ
(牛肉をラップのビーフとかけています、” well done “は肉の焼き加減としても使われますね)

Special order for anybody that’s comin’ for me
俺に向かってくるやつは、全部スペシャルオーダーで料理してやる

Shit, you probably flinch if somebody sneeze
クソ、誰かがくしゃみしたら、お前はビビるんだろうな

You see they got me back talkin’ like it’s just 40, Oli, and me
40とOliに俺だけで話していたあの頃を、思い出させるよ
(40、OliはどちらもDJ・プロデューサー。無名時代から一緒だった)

Cuttin’ all loose ends, I be the barber for free
ダラダラしたやつはいらねえな、髪ならタダで切ってやるよ

I’m almost at four minutes goin’ off on the beat
もうすぐこのビートも4分を超えるが

Feel like I’m in the Malibu that had the cloth on the seats
シートに布を貼って乗ってたMalibuに乗ってる気分だよ
(シボレーのMalibuはドレイクが最初に乗った車。シートが破れていたんですね)

Man, oh, you gotta love it, yeah
なぁ、お前も気にいるだろうな、エイ

And on top of that it’s getting harder to eat
トップに立つと、それ以上稼ぐことは難しくなるんだ

Rappers downgrading houses, putting cars on the lease
ラッパーたちは家のグレードを落としてる、車をリースに出してさ

To think labels said they’d have a problem marketing me
レーベルが俺の売り出し方に問題を抱えてるって言ってた頃を思うとさ
(彼は、デビュー当時からリリックの「女々しさ」について厳しい意見を投げられていました。「ソフトだ」と言われ続ける彼にレーベルは売り出し方を悩ませていたようです)

And now it’s everybody else that’s getting hard to believe
今じゃ誰も信じられないだろうけどさ

But, man, oh, you gotta love it (Oh)
でもさ、なぁ、気に入ってくれるだろ

Yeah
エイ

And head to toe, I’m Prada covered (Whoop)
頭からつま先まで、全身プラダを着てさ

I know your girl well, just not in public
お前の女ならよく知ってるよ、公にしてないだけさ
(カイリー・ジェンナーのこと)

Blame the city, I’m a product of it
この街を責めるんだな、俺はその街に育てられた

Young nigga from the city
この街の若き男さ

You gotta love it
好きになっちまうだろ

 

 

 

[Outro]
Yeah, gotta love it
エイ、きっと気にいるよ

*Laughs*
[笑い]

Yeah
エイ


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